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アクション要素追加した「決戦III」発表!!
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2004年8月26日 |
コーエーは8月26日(本日),都内においてPS2用新作「決戦III」を発表した。従来のユーザーからリクエストの高かったアクション要素を加えた壮大な戦国絵巻が展開する!
会場となった六本木ヴェルファーレでは,かがり火がたかれるなど,“和”の雰囲気満点。迫力の和太鼓演奏でスタートした発表会は多数の報道陣と関係者で満員となった。
初めに壇上に立ったコーエー代表取締役会長・襟川恵子氏は,「国家事業化としてエンターテイメントコンテンツ産業は重要。しかも,ゲームは輸出額が大きいもの」と挨拶。今後もコーエーがワールドワイドで良質タイトルを展開していくことを伺わせた。
ちなみに先日行われた「PlayStation Meeting 2004」の壇上で,マイクをとったシブサワ・コウ氏が今回の「決戦III」の発表をしなかったことで(襟川会長が『言っちゃえ!』と煽っていたそーな),コーエー内部でも“決戦”となったとか,ならなかったとか……。
そんなウラ裏話で会場がなごんだ後,来賓としてSCEの久夛良木健氏が壇上に。久夛良木氏は,「『決戦I』はPS2本体と同時にリリースしてもらった思い出のタイトル。多人数同士の戦いという形で,われわれプラットフォームメーカーに挑戦してきてくれた」と1作目からを振り返る。
「今回の『III』は軍勢同士をアクションで戦わせるということで,映画を超えるエンターテイメントになっている。PS2のすべてを使い切った作品」(久夛良木氏)と,高く評価。「『決戦III』が今冬に出ることでゲーム産業は大爆発する!」と期待を寄せる。
ついにプロデューサーのシブサワ・コウ氏が壇上に。「PS2の性能を見て,ゲームを再び作りたくなってクリエイターに復帰した」と,「決戦」およびPS2が,同氏にとって特別の存在であることをコメント。その最新作の概要をディレクターの藤重和博氏とともに紹介した。
戦国時代を大軍を指揮して,迫力の軍勢同士が楽しめる「決戦」シリーズだが,シブサワ氏らによれば,今回の「III」の最大の特徴は,従来の戦略性を強化するとともにアクション要素を追加したことだという。
「II」でも,500人もの軍勢同士による合戦シーンの迫力に驚いたが,プレイ時は指揮をとった後の動きなどを見ているだけのことが多かった。今回のアクション追加は,こうしたユーザーの声を反映したもの。
プレイヤーは織田信長らとなり,自らの軍勢をスティックで操作し,ボタンで攻撃する。実際にデモも行われ,□ボタンで数十人もの武将たちが一斉に敵の軍勢に向け剣を振ったり,弓を射ったりする様子は圧倒される。また,△ボタンで“突撃”も可能。敵を一気に蹴散らすことができる半面,攻撃もされやすいようだ。
また友軍との連係攻撃が可能で,妻の帰蝶や徳川家康の軍とともに城に攻め入り,一緒に敵軍勢を攻撃できる。また,操作する武将を切り替えて,それまで操作していた武将から離れたところから遠距離の援護する,といったことも可能だ。この辺りは従来以上に戦略性が高まっているという。ほかにも軍勢が風をまとって攻撃することや,忍術を繰り出すことができるなど,プレイが楽しみになる要素が盛りだくさん。
ほかにも合戦を通して,武将を育成していく要素も導入され,お気に入りの武将を数多くの合戦に出陣させて能力を上げたり,450種類以上もの武器や兜・鎧,アイテムを自由に装備するこでビジュアル的な変化が楽しめる。
その武将,決戦の場所となる合戦場,武将の特別の技の種類などは,前作の2倍以上となるのも魅力。政略シーンや軍議などもフルボイスで楽しめる。また「ゲームと映画の融合」という従来からのテーマも引継ぎ,合計130分ものムービーが用意された。
音楽にも注目したい。1作目から音楽を担当する小六禮次郎氏が,今作も素晴らしいサウンドを提供してくれた。今回は,信長らのテーマ曲は従来同様,壮大なオーケストラで表現するが,アクション要素が入った決戦シーンではオーケストラにリズムを加えた新たなサウンドが楽しめる。小六禮次郎氏は,「オーケストラとコンピュータサウンドの融合を目指した。オーケストラのみの音楽との統一感を出すのに苦労した」と話す。その対決感を鼓舞するサウンドは,今回も必聴だ!!
最後に壇上に立ったコーエーの代表取締役社長・小松清志氏は,「1作目の『決戦』は,PS2本体と同発ということもあり,コーエーにとって“関が原”だった。その後,業績が向上したこともあり,『決戦』はコーエーにとってエポックメイキングなタイトル。その最新作である『III』は,あらゆる集大成。期待してほしい」と発表会を締めた。
「決戦III」の発売は今冬の予定で,価格は7,140円となる見込み。
[原 毅彦, SOFTBANK GAMES]
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