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ヴェネチア「FFVIIアドベントチルドレン」リポート
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2004年9月6日 |
水の都ヴェネチア。その先にあるリド島で毎年9月に開催される「ヴェネチア国際映画祭」。この三大映画祭の1つに,ゲームクリエイターが制作した映像作品が招かれるということ自体が前代未聞ということだが,未完成作品が出展されるということも異例中の異例(※ヴェネチア国際映画祭には,完成品が出展されるのが通例))。
しかも今回は,ヴェネチア国際映画祭の主催者の1人であるマルコ・ミューラー自らがそのCG映像の凄さを聞きつけ,出展要請をしたというお墨付き。彼をして,「『ファイナルファンタジーVIIアドベントチルドレン』は,(今回の出展作品の1つであるスピルバーグ&トム・クルーズの)『コラテラル』と並び,映画の未来を示唆する作品だ」とすら言わしめ,わざわざ賞賛に訪れたというほどだった。
日本からは宮崎駿氏の新作(年末公開予定)「ハウルの動く城」が出展されていたが,「ファイナルファンタジーVIIアドベントチルドレン」は,まだ未完成作品(今回の公開内容は24分ほど。最終的には70〜80分の作品になる予定)ながらも,その上映には世界中の映画ファンが集まり,その映像に酔いしれた(※実際には,某掲示板に書き込まれているような事実はなく,本当に来場者からは拍手喝采を受けていた。これはわれわれ取材班が証言しよう)。
さて,ゲームを題材にした映画作品は,「バイオハザード」や「スーパーマリオ」など,過去にいくつかありはしたが,今回はゲームを実際に制作しているお馴染のクリエイターたちが作った映像作品が,ヴェネチア映画祭に呼ばれたということに大きな意味がある。
過去だれもなしえなかった偉業をスクウェア・エニックスの野村哲也氏らをはじめとしたゲームクリエイターが実現したのだ。
今回のヴェネチア特別バージョンは,ダイジェスト的に編集がされ,かなり物語の核心に迫るシーンも公開された。そして最後には誰もか度肝を抜かれるシーンも! なお,9月24日からの東京ゲームショウには,特別編集した4分ほどの映像が公開されるとか。今後の完成が待ち遠しい「ファイナルファンタジーVIIアドベントチルドレン」は,今後も目が離せない!
[SOFTBANK GAMES]
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