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コーエー&ソフトバンクグループ,ネットゲームで提携
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2004年9月13日 |
既報の通り,9月13日(本日),コーエー,ソフトバンクBB,ビー・ビー・サーブの3社は,オンラインアクションゲーム「真・三國無双BB(仮称)」の企画開発および販売について業務提携したことを明らかにした。
都内のホテルにおいて行われた発表会には,コーエーの代表取締役会長・襟川恵子氏,ソフトバンクBBの孫正義氏,ビー・ビー・サーブの孫泰蔵氏らが出席。ビジネス展開などについて話した。
最初に壇上に立った襟川氏は,孫氏(正義氏)とはPC黎明期から20年数年来の長い付き合いであることを振り返る。コーエーは'98年にリリースしたゲームにおいて,オンラインゲームで日本で初めて利益を出したという実績もある。今回,ネットワークのインフラやノウハウを持つソフトバンクグループとオンラインゲームを協力して展開することで,この市場におけるさらなる成功を目指すという。
襟川氏は,さらに今回の業務提携スキームについても説明。コーエーがゲームを開発,ソフトバンクBBは同社が提供するブロードバンド総合サービス・Yahoo! BBの会員限定サービスとして「真・三國無双BB(仮称)」を独占配信,さらにビー・ビー・サーブが開発支援・販売を行うという形だ。
次いで壇上に立った孫正義氏は,「MMOなどと違い,『真・三國無双』のようなアクションは,高速なネットワーク速度が必要。同時にユーザーが単一のインフラがなければならない」と話す。孫氏は,高速ネットワークインフラであるYahoo! BBならば,「真・三國無双」シリーズの最大の特徴である“爽快感”をオンライン上で実現できるクオリティがあると,自信を見せる。再来年からは「真・三國無双BB」を,442万人を超えるYahoo! BBの累積ユーザーに独占配信していくことになる。
孫氏によればソフトバンクグループは,ブロードバンドネットカフェ事業なども展開しており,ゲーマーへの同タイトルの普及を狙うとした。また,この日,約60種類のゲームを配信中の韓国のゲームポータル「ネットマーブル」を日本で展開するためCJインターネットとの合弁出資会社を設立すると発表。ネットゲームへの注力を改めてPRした格好だ。
それを受け,ビー・ビー・サーブの孫泰蔵氏も壇上に。今回の「真・三國無双BB(仮称)」で,同社の役割となるオンラインゲーム開発投資事業について説明。
「#8」なるプロジェクトチームを編成,オンラインゲーム投資することにより,Yahoo! BB特典ないしBBサーブ特典タイトルを獲得するとともに,投資のリターンを狙うという。また,オンラインゲームの開発に際し,企画に積極的に関与したり,メジャータイトルのオンライン化を進めるなどで,タイトルポートフォリオを構成してバランスの良い投資を行っていきたいとする。さらに,オンラインポータルサイトや情報サイトとの事業シナジーも狙っているようだ。
この後は,具体的に「真・三國無双BB(仮称)」のゲーム紹介も行われた。こちらは別記事参照。
[原 毅彦, SOFTBANK GAMES]
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