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「V」の秘話も聴けたサクラ大戦開発者トークショウ
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2004年9月23日 |
ついにセガからPS2用ドラマチックアクション「サクラ大戦V EPISODE 0 〜荒野のサムライ娘〜」が発売された。これを記念した開発者のトークショウが,9月23日(本日)Sakura Cafeで開催され,とっておきの秘話などを聴くことができたぞっ!!
「サクラ大戦」の世界をイメージしたSakura Cafeのステージに立ったのは,「サクラ大戦」シリーズゲーム開発エグゼクティブプロデューサー・大場規勝氏,チーフディレクターの西野陽氏,シニアディレクター・寺田貴治氏の3名。
まず「EPISODE 0」の戦闘パートがアクションになった理由について寺田氏が「(ADVとの融合を図りつつ)爽快感を取り入れたかった」と話す。「EPISODE 0」は,主人公・ジェミニが愛馬であるラリーに乗って戦うロデオアクション。
このラリー君が立ち上がって前足でパンチしたり,馬のくせにハムステーキを食べたり,ドリフトのように疾走するところなどは色々反応があったとコメントしていた。「馬と思えない奇抜なロデオアクションとして楽しんでほしい」(寺田氏)とのこと。ちなみに,ラリーの声はハルウララに頼んだが断られたとか。
今回採用された“チェイン”なるシステムは,「馬のスピード感を活かしたかった」という。格闘ゲームのコンボと似てはいるが馬は止まっちゃだめだろう,と,マップ上の敵を次々倒していくというもの。
ここで会場前に設置された大型モニタで,実際に“チェイン”を繰り出しているシーンが流された。その映像では,行く必要もない場所に行くことで新たな敵を出現させて,一気に必殺技で倒したり時間の短縮するなどのテクニックが使われていた。なんと(この映像のプレイヤー)の評価は「Sランク」! ほかに「ダメージを食らわないことがコツ」(寺田氏)とのことだが,なかなか「Sランク」を出すのは難しい。
西野氏は,「アクションゲームは幅広いユーザーが楽しめる半面,苦手な人も多いので『EPISODE 0』はだれでもクリアできるように設定してある。しかし,ハードコアのユーザーには物足りないはず。そういうユーザーのための『Sランク』。これが取れる人は“アクションゲーマーの神”」と,バランスについても説明した。
寺田氏は「サクラ大戦」シリーズならではの楽しみとして,歴代作品に出てくるものなど25本にもなるという,刀のアイテムのコレクションを挙げていた。
西野氏は,開発時の秘話としてサブキャラの話をしてくれた。「EPISODE 0」に登場するブレッドは,当初はもっとカッコいいキャラだったそうだ。しかし,大場氏が「カッコよすぎて,主人公(ジェミニ)より目立っていまうから」と,絵や設定の変更を繰り返し,多少オマヌケ……じゃない,愛すべきキャラにアレンジされていったという。また,敵キャラのパトリックについても,4騎士の1人のイメージに当てはめていったことなども明かされている。
ほかに「EPISODE 0」苦労した点として,「サクラ」シリーズ初となる(!)フルボイスであることが挙げられた。ジェミニ役の小林沙苗さんは1キャラクターとしてみて3倍ほどのセリフがあったとか。「アフレコも当然長く最後は喉をからしていたが,“いいものを創りたい”という(小林さんの)熱意を感じた」と,開発陣からも新メインヒロインに太鼓判が押されていたのだ。
そのたくさんのセリフの中で,スタッフがお気に入りの名セリフは「なんちて」(なんちゃって)だとか(笑)。「ジェミニは(さくらの必殺技の)桜花放神を使いますが,最後に『なんちて』とボソっというので,あれはジェミニが勝手にマネしたオリジナル技です」なんて説明もあった。
ほかにも隠しキャラのエリカが,レオタードの舞台衣装でシマウマに乗って,ピコピコハンマーで戦うシーンなどの映像も流され,「エリカ役の日高のり子さんに呆れられた」なんて裏話も聴けたぞ。
次いで大場氏から,2005年夏発売予定の「サクラ大戦V 〜さらば愛しき人よ〜」についての話も。TGSで流される「サクラV」のデモ映像が,ひと足早く流された。「地上の戦士」をバックに紐育星組の活躍する最新映像を見ることができた,今回のトークショウに来たファンは本当にラッキーだったね。映像が終わった後に思わず会場から大きな拍手が!
ちなみに「開発進行度は30%」(大場氏)とのこと。舞台となるニューヨークの取材では,蛍を見に行ったスタッフが怖い思いをしたなど,ゲームに反映してほしいエピソードが語られた。「(3の舞台だった)パリは観光地や博物館のイメージだったが,ニューヨークは活気のある現在の街で,外国人を受け入れやすい感じ」と取材を振り返る西野氏ら。
さて,ここで新情報!「サクラV」の移動パートでは何と浪漫堂が登場するとのこと。そこにいるキャラは「ギターが上手くて,白い服を着た人物」だそーだ。浪漫堂はいいなあ!
また主役メカは,「巴里華撃団の光武Fはシトロ○ンなどのイメージでリデザインしたが,今度の紐育のスターはど派手なキャ○ラックの感じ」(大場氏)だそーで,変形はビルを滑空して駆け上がることをさせたかったためだという。やはり「V」の戦闘パートでは,メカの空中戦と進化したARMSを見てほしいとのこと。
最後に3人は,サクラ大戦はファンのアツい想いや情熱に支えられているとし,それに応えられる作品を創っていきたいと,興奮のイベントを締めた。なお,TGSでは「サクラ」に関するイベントや出展が多数行われる。みんなで遊びに行くべし!!
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