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ビジュアルアーツ&BBサーブのキネティックノベルとは?
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2004年10月19日 |
既報の通り,ビジュアルアーツとビー・ビー・サーブは本日(10月19日),“新機軸エンターテイメント”「キネティックノベル」を発表した。
「キネティックノベル」は,美しいCGとサウンドの演出が施された選択肢のないピュアノベル形式を採用。BBサーブのサイト上で独占販売される。
最初に壇上に立ったビジュアルアーツの代表取締役・馬場隆博氏は,同社のブランド“KEY”による「キネティックノベル」の第1弾「planetarian 〜ちいさなほしのゆめ〜」は,既に完成しているとのこと。
馬場氏は,活字離れといわれているが,小説の作品数がここ5年ほど変わっていないとのことやコミックなども好調なことで,「みんな(ユーザー)物語を楽しみたい」と市場を分析。その一方で「小説は読みづらい,コミックは細部の表現が難しい,映画は受動的で自分のペースで楽しめない」(馬場氏)とし,新しいメディアを模索する。
さらに,ビジュアルアーツのタイトルがシナリオや世界観を評価されていることに加え,ゲームが高価であることやプレイ時間の長さ,ファンタジーなどに世界観が偏っていること,PCゲームの購入に手間がかかるといった問題点を馬場氏は挙げ,「ゲームではなく『キネティックノベル』を提唱し,新たな文化を創造する」という。
説明によれば,「キネティックノベル」は,約3〜5時間で楽しめる適度な量,選択肢を排除するなどのゲーム性の見直し,1,050円と安価な料金設定,さらにYahoo!BBとの提携によるダウンロード販売による入手のしやすさなどを実現するという。
その説明を受け,壇上に立ったビー・ビー・サーブ代表取締役の孫泰蔵氏は,「キネティックノベル」の販売方法を説明。まずユーザーはDRM技術の加工が施されたプログラムをダウンロードする,ゲーム開始初回時に前述のソフトバンクBBのDRMシステムのプログラムが起動,ユーザーは購入フローを経てライセンスキーを取得し,「キネティックノベル」のプレイが可能になる。価格は1,050円となる見込み。
決済方法は当初,クレジットカードのみだが,追ってプリペイドカードも利用可能となるほか,携帯電話やYahoo!BBの接続料に付加した方法も検討されているようだ。
なお「planetarian」は,宇宙開拓破綻に端を発した世界大戦から,50年ほど後が舞台。ほとんどの人間が死に絶え,地表では雨が降り続いていた。時が止まったはずの“封印都市”で,主人公は無垢な少女の形をした,一体のロボットに出会う……というストーリー。シナリオを涼元悠一氏が,原画をSOFTBANK GAMESでもお馴染の駒都えーじ氏が,音楽を戸越まごめ氏が,それぞれ担当する。このスタッフの作品は楽しみだっ!!
ビジュアルアーツによれば,今後の「キネティックノベル」の予定として,大熊猫ブランドの「メイデンハロー」が12月20日に(Yahoo!BB先行販売開始は12月13日),AMEDEOブランドで「カレと彼の間で」が2005年1月24日に(同1月17日),ダウンロード販売するという。
[SOFTBANK GAMES]
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