 |
日立,「ラグナロク」開発者の新作MMORPGを提供
|
|
2004年11月19日 |
日立製作所と韓国ハンビットソフトは本日（11月19日），ハンビットのオンラインゲームを日本で提供する合弁会社を設立すると発表した。
新会社の名前は，「ハンビットユビキタスエンターテインメント（HUE）」で，資本金3.5億円のうちハンビットが71％，日立が29％を出資。主にハンビットのオンラインゲームを国内で運営するほか，漫画化やアニメーション，ゲームのライセンス提供などの事業を行うという。
そのHUEが提供するオンラインゲームは，現在2つが決定。一つは「ラグナロクオンライン」を企画し，ゲームエンジンなどを開発してきたキム・ハッキュ氏の新作ゲーム「グラナド・エスパダ」，もう一つは「ポトリス2」を開発したチームの新作「ネオ・スチーム」だ。
※これより先の画面はクリックで拡大します。
■「ラグナロクオンライン」開発者の新作MMORPG「グラナド・エスパダ」
まずひとつめの「グラナドエスパダ」は，17，18世紀の地中海文化圏をモチーフにした背景が美しいMMORPG。キャラクターをユニットのように取引できるシステムを採用しているのが最大の特徴だ。
キャラクターは消耗性で，一定の“ライフカウント”を持ち，戦闘などでライフカウントが0になると一定期間使用不可能になる。ある程度の期間がすぎると1に回復するが，それ以上の回復は不可能になる。状況に応じてキャラクターを取引することもできるという。
またプレイヤー1人に付き，3人のキャラクターを操作できる“マルチ・キャラクター・コントロール”を採用しているのもポイントだ。自分一人でチームを組めるため，最初はパーティが組みづらい……という人でも存分にゲームの世界を楽しめる。
世界はいくつかの都市国家によって成り立っており，各国家はプレイヤーの選挙と投票により支配領主が決定する。領主に選ばれたプレイヤーは，そのゲームのルール，ほかプレイヤーの処罰基準，警察権，アイテムの価格調整なども決めることができるという。
キム・ハッキュ氏によると，同作の開発を始めたのはグラビティを退社したあとの2003年4月から。「『ラグナロクオンライン』で実現できなかった企画や仕様を盛り込み，いいゲームに開発しようと頑張っている」（キム・ハッキュ氏）と話している。
「グラナド・エスパダ」は基本的に高いスペックが要求されるが，「低いスペックに対応するバージョンも提供する予定」（日立）。βテストは2005年第二四半期を予定している。
■「ポトリス2」開発チームが送るメルヘンチックなMMORPG「ネオ・スチーム」
2本目の「ネオ・スチーム」は，オンラインアクションゲーム「ポトリス2」を開発した「Studio MARS」が開発する新作MMORPGだ。
舞台となるのは，電気ではなく蒸気機関が発達したメルヘンチックな世界。神秘国家の「Elerd」，技術国家の「Rogwel」，自然国家の「Texzn」が繰り広げる国家の対立を描く。
スチーム・マシーンと呼ばれる強力な機械化武器や，生産スキルを使用して城を直接建設できるシステム，さまざまな能力を持つペット・システムなど，多彩なシステムが搭載されている。キャラクターの種族はPom，Human，Elf，Lielが用意されている。
「ネオ・スチーム」のβテストは2005年第3四半期が予定されている。
日立製作所情報通信グループCSOの山口光雄氏は発表会の席上で，「日本はブロードバンドインフラの整備が進み，中でもオンラインゲームの急成長はめざましいものがある。日立が培ってきたサーバやギガビットイーサネット，データセンタなどの技術を提供することでこの成長中の分野に参入したい」とコメント。「今後もハンビットを中心として，さまざまなゲームコンテンツを提供していきたい」と語っている。
[SOFTBANK GAMES]
|
