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「PS2」から「PSP」へ。移植もスムーズな開発環境
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2004年12月20日 |
メトロワークスは本日(12月20日),同社が提供する開発ツール「CodeWarrior Development Studio for PSP(CodeWarrior for PSP)」が,コナミのPSPタイトル「麻雀格闘倶楽部(マージャンファイトクラブ)」で,また「CodeWarrior for PlayStation(R)2」がバンダイのPS2用ソフト「仮面ライダー剣」が採用されたことを発表した。
「麻雀格闘倶楽部」は,12月12日に発売されたPSPタイトルで,コナミグループの制作会社,コナミコンピュータエンタテインメントスタジオが制作した。
採用された「CodeWarrior for PSP」は,メトロワークスが9月に発売したWindowsホストのPSP用統合開発環境。高速で品質の高いオブジェクトコードを生成するネイティブコンパイラ,フレキシブルで正確なデバッグ環境を提供する直感的な操作性のデバッガなど,PSP用ゲームソフト開発に必要な機能を,一貫した開発環境として提供している。
メトロワークスではPlayStation2用の開発環境も提供しており,PlayStation2からPSPへのゲームタイトルのコードの移植もスムーズに行うことができる。
「CodeWarrior for PSP」を使用したゲームソフト開発について,コナミコンピュータエンタテインメントスタジオ プロデューサー 兼子氏は,「長年PlayStation2向けタイトル制作で培ってきた制作環境をそのまま移行できたため,非常に効率よく制作することができました。スタッフは皆CodeWarriorを利用していたため,まったく違和感無くゲーム制作に集中することができました。また,過去のPlayStation2向けゲーム制作でのリソースをそのまま利用することが可能であったり,Windows環境でのツール類もそのまま利用できるなど利点が多かったです。メトロワークスの手厚いサポートもあり,短い制作期間ながらも,同時発売が可能となりました。」とコメントを残している。
また,12月9日に発売されたPS2用ソフト「仮面ライダー剣」は,テレビ放映中の「仮面ライダーブレイド」ゲーム化したもので,4人のライダーと敵たちとの戦いを再現している。敵との戦いで集めたカードを使っての特殊な攻撃や,カードを組み合わせての必殺技など,簡単な操作で多彩なアクションを楽しむことが可能だ。
「CodeWarrior for PlayStation2」を使用したゲームソフト開発について,バンダイ ビデオゲーム事業部 猪谷公彦氏は,「通常アクションと容量の大きいデモシーンのデータを同時にメモリー内に持つことが必須でしたのでアニメーション圧縮に役立ちました。独自の使い方をしていたにも関らず対応してくださったサポートの方々に感謝します。」とコメントしている。
[H_B, SOFTBANK GAMES]
(C)2002 2004 KONAMI & Konami Computer Entertainment Studios
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