【 三國志X 】
ついに発売されたシリーズ最新作『X』。さてそのプレイ感やいかに……?
毎作ロングランヒットとなるシリーズだけに,まだプレイしていない方も少なくないはず。
今回の記事で最新作の雰囲気をつかんでほしい。
■放浪軍団,濮陽へ
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今回の『X』では,『VIII』で好評だった全武将プレイが復活した。ひいきの武将の立場で三国志の世界を生きていく,いわば役割を演じる楽しさが最大のウリというわけだ。
お馴染の一騎討ちのほか,文官にとっての一騎討ちとも言える「舌戦」という要素も加わり,より幅広い三国時代ライフを送れる,とのこと。
では早速実際にプレイして,「より幅広い三国志ライフ」がいかばかりのものか確かめさせていただこう。今回プレイする武将は,魏の名将・張遼を選択した。文武両道方の彼なら,全武将プレイの楽しさをあまさず味わえるはずだ。
スタート時の張遼の身分は,放浪中である呂布軍の配下武将である。このままではジリ貧は確実なので,君主である呂布には早いうちに豊かな都市に居をかまえてほしいところ。
まずは空白地となっている宛か許昌を拠点にするため,放浪軍の移動を進言してみる。意外にも呂布が素直に従ってくれて安心していると,直後,「歴史イベント」が発生。
■宛に向かっていたところ,いきなり呂布が吠え出した。なにが起こる?
曹操軍が徐州方面へと向かったスキに,呂布は濮陽をあっさりと乗っ取るのだった。同時に配下に加わった陳宮らは,文官のいない我が陣営にとって希望の光(?)である。
■呂布を場内へと導く陳宮。彼は呂布にとっては貴重な軍師。
さて,なんとか拠点を得ることができた我が軍。まずはこの都市の安全を固めるため,富国強兵にいそしむことになる。富国に関しては陳宮らに任せておき,呂布から命じられる(部隊の)「新設」「補充」「訓練」などを着実にこなしていく。
これら仕事の仕方はチュートリアルでも説明される通り,所定の場所に行ってコマンドを実行するだけ。至極簡単である。
なお,君主にやりたい仕事を提案するときは,成功しそうな任務を提案したり,君主や統治者との親密が高いと意見が通りやすい。武人タイプの武将でプレイするなら兵を整え,文官タイプなら内政に精を出すのがオススメだ。
仕事の合間に,見知った顔を見かけたら交流しておくのもいいだろう。武将を登用しようと接触するうちに,意気投合することもあるはず。仲のいい武将は,自宅にまで尋ねてくるようになるし,また万が一,所属勢力が分かれた場合などに,いかにも三国志らしい人間ドラマを生み出してくれるはずだ。
■仕事の合間に陳宮と知り合いに。武将の登用時に「舌戦」が発生することも。
■イベントに翻弄される
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そんな具合で半年ほど軍備に励んでいると,ついに曹操軍が濮陽に襲来! これもまた,歴史イベントのひとつのようだ。本作は「おすすめ武将」でプレイを始めると歴史イベントが頻繁に発生する(張遼もおすすめ武将のひとり)。なるべく演義をなぞるようにプレイしてみるのもひとつの遊び方だろう。
──などと説明しているうちにイベントは進行し,濮陽はあっさり奪い返されてしまった。呂布軍はふたたび放浪軍へと逆戻りである。
■またもや放浪軍になってしまった。前途多難?
このままイベントの流れに任せて,劉備のいる徐州に向かうのも悪くないが……ここはあえて歴史に逆らってみよう。一番最初の思いつきのように,呂布には許昌に向かうよう提案する。
陳留の曹操と隣接するリスクはあるが,曹操は放置しておくと豫州〜荊州北部に勢力を伸ばしかねない。また,イベントで理不尽な負けを喫せずに済むのも,歴史に逆らうメリットのひとつ(笑)。
かくして,呂布軍は許昌にて再度旗揚げする。近隣の軍閥も曹操を除けば劉表や袁術などのBクラスなので,袁紹,劉備,曹操に囲まれていた濮陽時代よりはるかに気楽でよい。
その後呂布軍は腰を落ち着けるつける間もなく,曹操の本拠陳留へと侵攻。これをあっさり陥落させるのだった。
■数に勝る呂布軍が曹操軍を普通に撃破。戦いは数だよ。
濮陽はイベントの発生で強引に奪われてしまったが,戦力そのものはこちらが上だったらしい。ひたすら部隊を編成し,補充し,訓練してきた,濮陽での半年間が報われたようだ。
さらに呂布軍の執拗な攻撃は続き,半年後の196年1月,ついに曹操軍は崩壊。呂布軍は再び濮陽を支配下に置くのだった。
こうして呂布軍は天下をうかがう軍閥のひとつとして,中原に名乗りをあげることとなる──。 次のページへ
■まだまだいろいろな色が地図上に存在するが,じきに数色にしぼられるはず。次なる目標は袁術か。
・メーカー:コーエー
・公式HP:「三國志X 」公式HP
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