■よりパワーアップした戦闘システム
SBG:今回,はじめて戦闘が4人パーティになりましたね。
「IV」では戦闘のテンポやスピード感をすごく重視したかったのと,自由なカメラワークで戦闘をさせたかったんです。
戦闘のフィールドがあって戦う場合,6人だとキャラが重なってしまったり敵が見えなくなってしまうことが多い。
いろいろ検討した結果,一番落ち着きがあってテンポが良かった4人に落ち着きました。
SBG:ちなみに,河野さん的に戦闘お役立ちキャラはいますか?
キカですね。美女攻撃も出せるし,自分の固有の紋章も持っているし,主人公との協力攻撃もありますし。
しかも強いですから,使い勝手がいい(笑)。
■協力攻撃のモーションもパワーアップ! 決まったときの爽快感はシリーズ随一だ。 ……が,たま〜に失敗してくれるキャラクターもいるのでご注意のほどを(笑)。
SBG:一騎討ちでこだわった点は?
一騎討ちはストーリー上の見せ場にしたかったので,全パターンモーションキャプチャーをとりました。通常の画面よりスピードも若干上げています。
また「全力」という概念も導入しています。これは一度だけ2倍の攻撃力を出せるコマンドで,もし相手が「全力」を出すときに仕掛けられれば,計4倍ものダメージを期待できる……という駆け引きが楽しめます。
SBG:協力攻撃でこだわった点は?
今回は,パーティを組んである程度一緒に戦わないと誰と誰で協力攻撃ができるのかが分からないようになっています。
また攻撃を失敗するキャラクターもいるので,そのあたりのリアクションもぜひ楽しんで欲しいですね。
SBG:幻想水滸伝で敵の軍隊と戦う“海戦”部分はどうなっていますか?
“海戦”はシミュレーション形式で進んでいきます。軍艦をユニットとして砲撃を放ったり,敵艦に直接乗り込んだりと,さまざまな戦略が取れるようになっています。
ただ幻想水滸伝のファンは熱心なシミュレーションのファンではないと思ったので,いかにひっかからずに面白くできるかというところに一番注力しました。
ちなみにこの部分を作っている人間はシミュレーションゲーム好きなので,本当はもっと歯ごたえのあるものにしたかったみたいですが……(笑)。
個人的には紋章砲のエフェクトがかっこいいと思うので,そのあたりも注目してください。
■本拠地&ミニゲームはどうなる!?
SBG:今回,本拠地はどこに?
本拠地はどうしようかというのは何案かありましたが,その中で船はこれまでもやったことがなかったし,やりがいがあるかと思い,船になりました。
割と早い段階で決まりましたね。
SBG:ミニゲームは?
「I」「II」で登場したチンチロリンが復活しています。ほかにもオリジナルルールのカードゲームとか,釣りとかベーゴマとか……いろいろなものが用意されていますね。あと一つ注目なのは麻雀っぽいゲーム。
制作チームの人間が疲れるとそれで遊んでいたというくらい面白いものに仕上がっていますよ。
■木造の船にズラリと立ち並ぶ本拠地の施設。集めた仲間もここにいる。ミニゲームで遊んだり,仲間と話したりして楽しもう。
SBG:幻想水滸伝といえばお風呂と探偵ですが,これも「IV」で楽しめますか?
お風呂は今回もあります。今回はポリゴンモデルで全員の入浴姿を一生懸命つくりました(笑)。
一方の探偵ですが,今回は探偵そのものを担当するキャラクターはいません。その代わり,仲間になっていないキャラクターがどの辺にいるのかを霊視するようなキャラクターを用意しています。
SBG:「IV」を遊ぶ点でこれは気に留めておいて欲しい,ということはありますか?
今回は枝葉のサブストーリーにもメインの肉付けになる物語を置いたりしています。あんまり早解きをしてしまうと,ちょっとお話が薄くなってしまうかもしれません。
SBG:最後に,ファンへのメッセージ
3Dになってから2作目ですが,触った感じのサクサク感,また雰囲気だとかは幻想らしさを心がけました。
シリーズファンに向けてはもちろんのこと,今まで「幻想水滸伝」を知らなかった人でも遊びやすいように間口を広く作ってあります。ぜひいろいろな人に遊んでみて欲しいですね。
SBG:ちなみに,これからも続きますか?
ウーン(笑)。みなさんからの支持がいただければ会社としてやっていけると思っています。宜しくお願いします。
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