■きびしい冬がやってきた
さて,秋の間も別に牧場をほったらかしていたわけじゃない。ニワトリは順調に増えて,今では数羽のメンドリと1羽のオンドリを飼うまでになっている。
しかし,卵は単価が安く,取れる数も少ないので,思ったような収益はあげられなかった。
オスとメスが生まれる確率はほぼ半々。オンドリは1羽か2羽いれば十分なので,売ってしまうほうがいい。だが,せめて成長するまでは愛情をこめて育ててやろう。
また,秋の初めごろからカイバの在庫がなくなり,牛にエサを与えられない状態が続いていた。それならばと,放牧用の囲いの中に生えている草を刈りとろうとするのもダメ。いったい,カイバはどうやって手に入れるのだろう?
カイバを得られないまま時間は過ぎ,牛たちは次第に弱っていく。より消耗が激しかったスターモウ品種は,死なせてしまうよりは,と手放してしまうことに。買ってきて以来,1滴のミルクもしぼれなかったが……。
■エサをもとめる牛たち。健康値もみるみる減っていく。忍びない……。
すると,ここでやっとタカクラさんから助け舟が。牧草は肥料をまかないと育たないというのだ(勝手に生えてくるものかと思ってました)。さっそく放牧地に肥料をまいてみる。なるほど,肥料をまいたその場所の草だけが育つ。
あとは牧草が育つまで,牛の体力さえもってくれれば……。
■肥料はひとつ40G。にわかに放牧用の囲いの範囲が広大に見えてきた。いったい何G分まけばいいのか(笑)。
こうして食料問題に一応のメドがついたころ,季節はすでに冬の終わりにさしかかっていた。思えば僕がこの谷にきてから早くも1年。実にいろいろなことが起こったものだ。
何も知らなかった僕も,いまでは駆け出しの牧場主になれたような気がする。
2度目の春を迎えるにあたり,僕とルミナさん……いやルミナは,「わすれ谷」に住むみんなに,結婚の報告をするのだった。
■みんなが祝福してくれるなか,嫁候補のひとり,ナミだけは新たな旅に出てしまう。
それから数年があっというまに過ぎ,僕とルミナの間には,男の子が生まれた。名前は僕から字をとって「リプスケ」。タカクラさんはあきれてたけど,いい名前でしょう,父さん。
今ではよちよち歩きができるようになって,わすれ谷のみんなにも可愛がってもらっています。
■ルミナと結婚し,家も増築!台所も広くなったが,待っていても料理はつくってもらえず。仕方なしに自分でつくったら大失敗。犬しか食べてくれなかった……。
■子供とのふれあいも楽しい「たかいたかい」をしたり,いろいろなものを見せたりしてスキンシップ図ろう。この家庭を守っていけるかは,プレイヤーの牧場経営の腕次第というわけだ!
さて次回は,少し時間をさかのぼって,女の子が生まれた場合のゲーム展開を紹介しましょう。
今回少ししかお話できなかった子育ての喜びや苦労,結婚生活のひとコマなどをお伝えできると思います。
あ,やっぱり父さんも,僕を育てているときに同じ苦労を味わったのでしょうか?
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