それは，ヴェンツェルが反乱を起こし，ウォルフガングが陰謀を企てたあの時より，1000年程も時間を遡った世界。

　太陽に起こった異変は，自然への影響にとどまらず，その世界を構成する4つの大国のバランスをも大きく狂わせていた。

　地上に降り注ぐ陽光の減少により，国土の半分が不毛の土地となったアグレシヴァル王国。
　異変による長雨で食物が育たず，飢餓の恐怖に怯えるローランド王国。
　折悪く，皇帝崩御による後継者争いで内戦状態のシェルフェングリフ帝国。

　そして，比較的異変の影響を受けていないキシロニア連邦も，その豊かさ故，隣国の脅威に晒されていた。

　物語は，キシロニア連邦議長バーンズの娘アネットが，崖下に記憶をなくし倒れていた主人公を助けた所から始まる。

　主人公は記憶が戻らぬまま，「破滅の迫りつつある世界から移住できる場所を探す」という使命を帯び，アネットとともに旅に出る。そして，旅先でさまざま登場人物たちと巡り合い，ドラマが繰り広げられることになるのだ。

■主人公は，キシロニア連邦議長の娘アネットに助けられる。		■町では，楽しいミニイベントが起こることもあるぞ。

　崩壊しつつある世界の運命は？　主人公の過去とは？　彼は光の救世主＝グローランサーとなれるのか？　そして「時空融合計画」とは？

　登場人物たちの思惑はそれぞれ複雑に絡み合い，物語は「グローランサー」世界の核心へと，次第に導かれていくことになる……。