■ 高橋哲哉監督 P.4
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--さて,「ゼノサーガ」で,とてもやり込み甲斐があるという戦闘シーンですが,エンカウントの方式を採用していないんですね。
高橋 マップを移動していて突然エンカウントするのが嫌だったので,今回は,とにかく見える敵に対して距離でアプローチがかけられるようにしたんですよ。
--このエンカウントの仕方で有利になったりと,戦略性が高くなりましたね。
高橋 難しいのはイベントとのボリュームのバランスで,これは現在調整中です。前作は良くも悪くも戦略性が皆無で,話の腰を折らずに先に進める一方,遊びたいのに物足りないと賛否両論だった。じっくり遊びたい人は,いつまでも遊んでいられるような物を作りたかったので,今回は戦略性を盛り込んでみました。
--大,中,小という攻撃ではないんですよね。
高橋 近距離,遠距離,必殺技の3つが基本になります。あとは魔法に相当するエーテルですね。
--戦闘も,プレイヤーの任意で特殊行動を起こすなど,高度な戦術が考えられそうですね。ユーザーがついてこられるでしょうか。
高橋 基本はターン制なので,初心者の人でもあわてずに済むと思いますよ。一見,複雑そうに見えますが,“工夫すれば戦闘が楽になる”程度で,実際は力押しでもゲームをクリアするのに支障はないです。ただ,その場合,アイテム消費が激しくなったりと,大変にはなります。コマンド順への割り込みは,たとえば瀕死のキャラクターの前に敵の行動があるとき,行動を割り込ませて回復させるなど応用が効くので,いろいろ試してほしいですね。あとは,戦術的に重要なのは,キャラクターの位置。敵は前にいる方を攻撃しやすいので,前列に防御力の高いキャラクターを置いておくとか……。
--パーティーは最大で何人なんですか?
高橋 3人です。それぞれにロボットがつきます。
--今回は,ロボットを戦闘中に1度しか呼び出せないらしいですが。
高橋 装備によっては,最初から最後までロボットということも可能です。でも,長期戦になるとムリなので,ボス戦などでは,どのタイミングで呼び出すかが重要になりますね。たとえばHPが減ったときにロボットを呼べば,まだ戦えるとか。つまり,プレイの仕方によっては,ロボットだけでもクリアできるんです。ちなみに,敵側がロボットに乗ることはないですが,状況によって,攻撃のスタイルを切り替えてくることはありますね。それを読み切って,臨機応変に対処すれば,すごく楽に戦えるはずですよ。
--「ゼノギアス」では,ボスを倒すターン数や倒し方で,入手アイテムが変わったりしましたが……。
高橋 今回もあります。ボス戦では,倒すターンが早ければ早いほど経験値や,得られるちょっとしたボーナスの量が多くなりますので。戦闘に入るまでの戦略と,戦闘中の戦術の限りを尽くして,戦ってほしいですね。ほかにも,必殺技やスキルを見つけたり,独自の戦法を編み出したりといろいろな楽しみ方がありますので,やり込み派にはじっくり味わって欲しいですね。
--バトル以外に,やり込める要素は何かありますか?
高橋 今のところ,トレーディングしたり,収集してやり込んでいけるミニゲームが入る予定です。もちろん,ただ遊ぶだけではなく,レアなアイテムを得られたりと,本編と関連する作りにできれば良いなと思っています。
--カードを集める楽しみもありそうですね。
高橋 そうですね。その辺はご想像にお任せします(笑)。それと,現在,iLINKを使った対戦も考えてるんですが,プレイステーション2を2台つなげるのは,ユーザーレベルでは実現が難しいですよね。画面分割で対応できないか,検討中です。
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