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日本市場をターゲットに見据えたタイトルでトップを取る――ピーター・ムーア(2/2 ページ)

Xboxのマーケティングとコンテンツの総責任者であり、Microsoftのバイスプレジデントであるピーター・ムーア氏。彼はこの2年間、これまで犯した失敗からどのように復活できるのか学び、考えてきたという。Xbox 360ではどのようなタイトルで日本市場を攻めるのだろうか。

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Xbox 360のタイトルはHD対応が必須条件

 Xbox 360のゲームとして、最低限保証しなければならないレベルも決めてある。ゲームは720P以上の解像度で動作しなければならないこと、16:9のアスペクト比でなければならないこと、5.1chのサラウンド環境をサポートすること、キャラクターやマップをなめらかに、映画のように見せるためにも、倍の解像度のアンチエイリアス機能を持つことなど、だ。

 そしてこれ以外にも、我々が「ショーケース」と呼んでいる、ゲームプレイヤーをより進化させる要素も盛り込む予定だ。ローンチ時にリリースするPerfect dark zeroを例に取ると分かると思うが、このゲームでは、64人のプレイヤーが、Xbox Live!経由で、同時にオンラインでプレイできる。

 また「観客モード」と呼ばれるモードもある。ゲームが上手になるように、すばらしいプレイヤーの動きを研究してみたいと思うこともあるだろう。このときには、あなたは観客として、ほかのプレイヤーが対戦しているところを見ることもできるのだ。

 これも、ローンチ時に発売される「Project Gotham Racing 3」を例に取ればよく分かる。2人のプレイヤーがプレイしているレースを見ることができるので、実際にどのようにレースが展開しているのかを学ぶことができるのだ。

 また、デジタルカメラやビデオカメラの映像を加えることができれば、ゲームにライブ感を与えることができる。たとえばポーカーをプレイしている最中に、お互いの映像を見ることができれば、私が勝ったときに、相手が悔しがっている顔を、映像としてそのまま見ることができるわけだ。将来もっと進めば、デジカメで撮ったゲーマーの顔を、ゲーム内のキャラクターと差し替えることができるようになるかもしれない。

 Xbox 360では「マーケットプレイス」という仕組みを提供する。そこでは簡単なゲームをダウンロードしてプレイできたり、市販のゲームへのアドオンを提供するのだが、我々は決して、リテールでの販売を軽視しているわけではない。

 日本のように光ファイバーが普及したインフラであっても、Xbox 360で実現しているHD対応のゲームはファイルサイズが大きく、現実的ではないだろう。小売店に出向き、ゲームを購入した方が早い。

 マーケットプレイスで考えているのは、ゲーマーコミュニティの強化だ。コミュニティの中で、Tシャツの購入やゲームアイテムの交換といった仕組みは考えているが、リテールをなくすといった考えは全くない。

 また、Xbox 360はHD対応ではあるが、プラズマスクリーンのような高価なTVだけでなく、4:3の小さなTVでも十分きれいな画面で遊べるよう考えて作られている。それを皆さんに分かっていただきたい。HD対応のTVが必要、というわけではない。

 Xbox 360の価格は、夏には発表できるだろう。ソニーや任天堂といった会社はいい競争相手だ。我々がいいものを発表すれば、彼らもそれ以上のものを出してくる。これまでに発表したゲームは財産として残っているし、これから発表する新しいゲームから考えても、非常によいセールスを期待できるのではないかと思っている。

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