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一足お先に次世代機気分――HDTV+5.1chで現行機を遊ぶススメ Part4:Xbox編その2(5/5 ページ)

気がつけば「Xbox 360」の発売はもう目前。うかうかしてると「現行機で次世代機の気分を先取り」どころではなくなるので、前回のXbox編の続きを少し慌てながらのお届け。マニアックな印象が強いXboxだが、HDTV+5.1ch環境をベースに遊んでみると、意外に良作揃い?

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 最後に、前回と今回取り上げたものも含めて、HDTVや5.1ch環境でのプレイを推奨したいXboxソフトを一覧にまとめておいた。PS2編と同じく、筆者所蔵ソフトからのセレクトで恐縮だが、HDTVや5.1chシステム導入時のソフト選びの参考にしていただければと思う。

 こうして整理してみると、Xboxのみで展開され、しかもよくできたソフトが多いことに改めて気づかされる。同内容で他機種にも発売されているソフトでも、Xbox版の方が映像や音声のクオリティが上というケースも多い。もうじきXbox 360も登場するが、Xbox 360で初めてユーザーになる方には旧Xboxのソフトにもぜひ目を向けてみていただきたい。また、そのためにもXbox 360ではXbox用ソフトとの互換性がしっかり維持されることを切に願う。

 さて、この連載も次回で最終回。最後に残った現行機、ゲームキューブをHDTVや5.1chシステムにつないでプレイする方法と、オススメソフトをご紹介したい。さらに番外編として、日本ではリリースされていないが480p以上の高画質出力やサラウンドに対応した海外版の秀作ソフトも取り上げる予定なので、最終回もどうぞお楽しみに。

XboxのHDTV・5.1ch対応ソフト

タイトル(メーカー)映像出力(480p以上)ワイド対応サラウンド音声出力コメント
ENTER THE MATRIX(バンダイ)480p、720p、1080i16:9ドルビーデジタル5.1ch国内で発売されているXboxソフトの中で唯一、720pと1080iに両対応しているソフト。サラウンド効果もあり、「フォーカス」発動時には銃弾が耳元をかすめ飛ぶような音の移動感が楽しめる。
FATAL FRAME II CRIMSON BUTTERFLY(テクモ)480p×ドルビーデジタル4.1ch映像は実に繊細かつ濃密な描写で、特に陰影表現が見事。サラウンドではセンタースピーカーを使っていないが、微細な音による包囲感・空気感がリアルで、プレイ時の恐怖心をあおる。
HALO2(マイクロソフト)480p16:9ドルビーデジタル5.1ch480pの方がテクスチャの緻密さがよくわかり、映像は前作「HALO」から遥かに進化している。また、音の定位感も明快で、サラウンド環境なら銃声などから敵の方角をある程度把握できる。
Fable(マイクロソフト)480p×ドルビーデジタル5.1ch独特の色遣いでファンタジックな印象のグラフィックがキレイ。特にサウンドはよくできていて、重厚なオーケストラサウンドに加え、村人たちの話し声が方向感と遠近感を伴ってあちこちから聞こえるのがおもしろい。
ダブルスティール THE SECOND CLASH(ぶんか社)480p、720p16:9ドルビーデジタル5.1ch720p表示による映像は、まさに次世代機を先取りしたかのような美しさ。シェーディングなどに高度な技法を用いていて、人間の視覚特性を再現したような映像が斬新。ただ、サウンドはやや大雑把な印象も。
X-Men Legends(アクティビジョン)480p、720p16:9ドルビーデジタル5.1ch720pでは、映像のクッキリ感がまるで違い、キャラクターやオブジェクトの線が鮮明に出る。サラウンド効果もなかなか優秀で、自キャラの向きにより音の方向感が変化。全編英語だが、操作性等はとっつきやすい作り。
トゥルー・クライム STREET OF LA(カプコン)480p、720p16:9ドルビーデジタル5.1chLAを舞台に、刑事の活躍を描くアクションゲーム。720pの映像は、質感がややチープだが、解像感は極めて高い。5.1chのサラウンド効果も実感しやすい。なお、幕間に挿入されるリアルタイムデモ中のみ、音が2chになる。
ジェットセットラジオフューチャー(セガ)480p×ドルビーデジタル5.1chトゥーンシェーディングを用いたビビッドな映像表現が斬新。480p表示の方がメリハリのある映像を楽しめる。サラウンド効果は高くないが、BGMがビートのきいたヒップホップ調なので、サブウーファーの低音が活きる。
WAKEBOARDING UNLEASHED FEATURING SHAUN MURRAY(アクティビジョン)480p×ドルビーデジタル5.1chボートに引かれながら水上を滑る「ウェイクボード」をテーマにしたスポーツゲーム。480p対応で、水面の揺らぎや水しぶきなどの映像表現が美しい。ただし、サラウンド効果は低め。“ワーコレ”なので、全編英語も難点。
デッド トゥ ライツ(ナムコ)480p16:9ドルビーデジタル5.1chバイオレンス系アクション。2002年のタイトルだが、映像はシャープで遠近感もある。なぜかジャケットには「5.0ch対応」とあるが、実際にはサブウーファーにも音が振られており、特にムービーシーンは映画DVD並みの臨場感。
CONSTANTINE -THE VIDEOGAME-(マーベラスエンターテイメント)480p×ドルビーデジタル5.1chVERTIGOコミックスの原作をキアヌ・リーブス主演で映画化したもののゲーム化(ややこしい)。独特のおどろおどろしい映像や、あちこちからサラウンドで聞こえる人の叫び声が怖いが、操作性にはもう少し工夫がほしい。
Mr.インクレディブル(ディースリー・パブリッシャー)480p16:9ドルビーデジタル5.1chご存じディズニー/ピクサーの大ヒットCG映画をゲーム化。映画版の雰囲気を再現した実に鮮明で美しい映像。サラウンド効果もまずまず。難易度はかなり高いが、キャラクターの生き生きとした動きは一見の価値あり。
NINJA GAIDEN(テクモ)480p16:9ドルビーデジタル5.1chこの映像の美しさは、間違いなくXbox最高峰レベル。480pでは、オブジェクトの存在感、リアリティの高さが際立つ。一見地味に思えるが、サラウンドも効果的な使い方。9月に「NINJA GAIDEN Black」も発売された。
パンツァードラグーン オルタ(セガ)480p16:9ドルビーデジタル5.1chセガサターンで人気を博した3Dシューティングの続編。独自の世界観を確立したオリジナリティの高いビジュアルが○。サラウンド効果も悪くないのだが、画面のダイナミックさに対して音の移動感がやや物足りない感じ。
SSXトリッキー(EA)480p16:9ドルビーデジタル5.1chスノボゲーム「SSX」シリーズの2作目。初期のタイトルだけに、いま見ると映像はややチープだが、ギャラリーの歓声や花火の音などで明快なサラウンド効果を実感できる。なお、続編「SSX3」のXbox版は日本未発売。
フォルツァ モータースポーツ(マイクロソフト)480p16:9ドルビーデジタル5.1ch480pでは、車体などにジャギが若干目立つが、アスファルトの質感や背景のリアリティなどが高まる。サラウンド効果にも優れ、自分の前方や後方を走る車の存在感が音から感じられる。リプレイ時の音の移動感も○。
ディノ クライシス3(カプコン)480p×ドルビーデジタル5.1ch宇宙船内が舞台ということもあり、音の反響や残響を誇張した演出。ムービーシーン、ゲーム中ともサラウンド効果が高く、非常に迫力がある。映像の美しさも見事だが、カメラアングルがクルクル変わるのが遊びにくい。
DEAD OR ALIVE Ultimate(テクモ)480p16:9ドルビーデジタル5.1chキャラクターのモデリングから背景に至るまで、実に緻密な映像で、特に色遣いがキレイ。ステージによって音の残響感が変わるなど、サウンドも凝った作り。なお、480p、16:9、ドルビーデジタル5.1ch対応は「2」のみ。
GHOST RECON ISLAND THUNDER(UBISOFT)480p×ドルビーデジタル5.1chミッションクリア型のFPS系ゲーム。映像はやや粗い印象で、特筆すべきほどではないものの、鳥の鳴き声など自然環境音による包囲感がとにかくスゴイ。また、銃声がズシリと重く、その方向感・移動感も極めて明快。
SWAT:Global Strike Team(VIVENDI UNIVERSAL)480p16:9ドルビーデジタル5.1chSWATチームのリーダーとして、メンバーに指示を出しながら犯罪組織と戦うFPS系ゲーム。銃声や館内の警報音など、様々な場面でサラウンド効果を実感でき、特に音の方向感がはっきりしている。ただし、全編英語。

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