Xbox 360徹底解剖!――その4:PC連携・USB機器動作チェック編(5/5 ページ)
徹底解剖の4回目となる今回は、PCとの連携や、どういったUSB機器が利用できるのかチェックしていこう。
AV機能利用時の騒音はDVD再生時とほぼ同じ
DVDビデオを再生させるときには、Xbox 360本体の空冷ファンの回転数が下がり、騒音が低減される。それはメディア機能で音楽ファイルや動画ファイルを再生させている時も同様で、ファンの回転数が下がって騒音が低減されるようだ。正確には、Xbox 360でゲームをプレイしていない、ほとんど負荷のかかっていない状態で、ファンコントロール機能が働きファンの回転数を下げて騒音を低減する仕様になっている、と言った方がいいかもしれない。音楽ファイルの再生や静止画ファイルの表示などは負荷の低い処理なので、ある程度ファンの回転数が下がるというわけだ。
Xbox 360はゲーム機であり、ゲームに没頭している時には、多少の騒音もほとんど気にならないだろう。とはいえ、ダッシュボードを操作したりAV機能を利用するときには、ちょっとした騒音でも気になるはず。そういった意味では、DVDビデオ再生時だけでなく、通常時やAV機能利用時もある程度の騒音低減を実現されているのは当然かもしれない。少なくとも、電源投入直後の騒音が長時間続かないだけでも安心できるだろう。
利用可能なUSB機器をチェック
最後に、デジカメやポータブルオーディオ機器以外でどういったUSB機器がXbox 360で利用可能なのか、いろいろ接続して確認してみた。
まず、筆者が所有しているUSB機器の中で、デジカメやポータブルオーディオ機器以外の、USBマスストレージクラスに対応する周辺機器をチェックしてみた。試したのは、フラッシュメモリタイプのUSBメモリ、2.5インチドライブ内蔵のポータブルHDD(バスパワー駆動)、3.5インチドライブ内蔵の外付けHDDユニット、CD-RW/DVD-ROMコンボドライブ(バスパワー駆動)、USB接続のメモリカードリーダー、PSPなど。すべてUSB 2.0準拠だ。
このうち、正常に認識したのは、フラッシュメモリタイプのUSBメモリとメモリカードリーダー(SDカードを取り付けて検証)、PSPのみであった。それらは、Xbox 360に接続すれば「ポータブル機器」から保存されているデータにアクセス可能だった。しかし、それ以外の機器は、接続することでデバイスの電源は入るものの、Xbox 360ではまったく認識しなかった。
次に、マスストレージクラスに対応していないUSB機器だ。まずはキーボードとマウス。ゲーマープロフィールのプロフィール名編集画面でキーボードが利用できるのは確認できた。ただし、カーソルキーやマウスなどでダッシュボードの操作はできないようだ。おそらく、Xbox 360でのキーボードとマウスの利用は問題なく、利用可能と設定されている場所でのみ動作するのだろう。
ウィルコムのPHS端末AH-K3001V(いわゆる「京ぽん」)。マスストレージクラスには対応していないのでポータブル機器としては認識されなかったが、充電は可能のようだ。同じく、USB接続の携帯電話充電ケーブルも試してみたが、こちらも利用できた。しかも、充電はXbox 360の電源を落としても続く。ワイヤレスコントローラーのリチャージブルバッテリーパックはUSB経由での充電で、Xbox 360本体の電源が落ちていても充電される。Xbox 360のUSBコネクタは、基本的に常に給電されていると考えていいだろう。
プレイステーション用コントローラーのUSB変換アダプタ。もしかしたら、という淡い期待もあったのだが、やはり動作しなかった。
USB機器の利用に関しては、当然Xbox 360側でドライバが用意されているものに限られるため、認識されないUSB機器が多数あっても当然だ。少なくとも、ゲームをプレイしたり、音楽ファイルや静止画ファイルにアクセスする以外の用途でUSB機器を利用する必要はないので、いろいろなUSB機器が動作しなかったとしてもまったく問題ない。
さて次回は、12月10日のXbox 360発売後になると思うが、Xbox Liveについて検証していきたいと考えている。
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