Wiiのある新しい生活を提案――任天堂「Wii Preview」:「Wii Preview」(2/3 ページ)
速報のとおり本日9月14日、任天堂は千葉県・幕張メッセでメディア向けのWii発表会を行い、発売日と価格を発表。Wiiにおけるサービスについてを岩田氏が、ソフトラインアップについて宮本氏が語った。
Wiiのコンセプト――「Wii Channnel」
Wiiを開発するにあたり3つのコンセプトがあったと岩田氏。それが「家族とゲーム機の関係を変える」、「テレビとゲーム機の関係を変える」、「インターネットとテレビの関係を変える」だった。これらを実現する仕組みとして岩田氏は“チャンネル”と呼ばれるコンセプトを発表した。
Wiiは家庭のテレビにチャンネルを増やすマシンにしようと想定している。Wiiの512MBのフラッシュメモリーには、さまざまなものが入れられる。DSにピクトチャットが内蔵されていたように、Wii本体にも内蔵ソフトが用意されるというのだ。これら1つ1つのソフトをチャンネルと呼ぶことにした岩田氏は、主なチャンネルの紹介をする。
Wiiを起動すると12個のチャンネルがまず表示される。購入直後はまだ12個すべてが埋まっていないが、これをWiiリモコンで選ぶのが基本操作となる。主なチャンネルは、ゲームディスクを起動する「ディスクドライブチャンネル」、「似顔絵チャンネル」、「写真チャンネル」、「Wiiショッピングチャンネル」、「お天気チャンネル」、「ニュースチャンネル」など。
ゲームソフトを購入するとチャンネルと表示されるわけだ。一覧表示では自由に並び替えが可能で、タイトル順やプラットフォームごとに自由にカスタマイズ可能。複数のチャンネル一覧画面を切り替えることで48個まで増やせるので、Virtual Consoleでダウンロードしてきても対応できるというわけだ。
このほかにも、「Wiiショッピングチャンネル」では、バーチャルコンソール対応ソフトや新しく追加されたチャンネルを購入、ダウンロードする窓口として使用したり、チャンネル一覧画面の右下にある「Wii伝言板」を利用することで、家族間同士の伝言だけでなく、任天堂からのメッセージなども受け取れる。携帯やPCとのメールのやりとりもでき、カレンダーと連動することで、予定表や過去の記録参照にも使用可能だ。もちろん、Wiiがスタンバイ中にもメッセージを受信し、掲示板には写真に張り付けることもできる。例えば、「どうぶつの森」からのお知らせなども届くこともあるとか。
「Wiiのある新しい生活」――任天堂が提唱するWiiの総合的なコンセプトである。従来の据置型ビデオゲームのアプローチとは異なり、どうすればコントローラを手にとってもらえるのかを念頭にさまざまな施策が練られている。どうすれば生活の中に浸透し、毎日の生活の中で電源を入れてもらえるのか……。
ここで、Virtual Consoleと同様に、ニュースや天気を見ることだけでゲーム人口が増えたことにはならないと岩田氏は繰り返す。
しかし、Wiiリモコンを使いこなしていくうちに、例えば隣のチャンネルにあるバーチャルコンソールにあるゲームに触れるときが必ずあるはずだと信じているとも。こうして徐々にパッケージソフトや王道のビデオゲームに興味を持ってくれるようになるはずだと期待しているのだ。
岩田氏は最後に「似顔絵チャンネル」を紹介する。家族や友人の似顔絵キャラクターを作成できるというものだが、Wiiではこれらのキャラクターを称して「Mii」と呼ぶことを提案する。
顔の輪郭や髪型、目の形、それぞれの大きさ、鼻の形、まゆ毛などの位置関係を微調整でき、多くのバリエーションを作ることができる。多くのキャラクターがストックできるので、ピクミンのようにキャラクターを整列させることも可能だ。この作成されたMiiは、Wii対応のソフトで活用できる。5月に行われたE3の任天堂メディアブリーフィングのように、WiiSportsに組み入れて遊べるといった具合にだ。このMiiは、自分のWiiリモコンに転送して友人宅などに持って行くこともできるという。
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