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AOGC 2007 Tokyo開幕――「Xbox Liveは次世代環境のキーワード」と泉水氏(2/2 ページ)

オンラインゲーム関連のセッションを集めた「アジア オンラインゲーム カンファレンス 2007 東京」が、2月22日、2月23日の両日にわたって開催される。基調講演に登壇したマイクロソフト泉水氏は「Xbox Liveは新しいゲームコミュニティサービスのキーワード」と語った。

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コミュニティを創造できるソフトウェアコードの一般公開も予定

 そして泉水氏は、Xbox Liveのサービスを家庭用ゲーム機以外に広げる取り組みとして、現在進められているXbox Live Web Serviceについて、マイクロソフト Xbox事業本部の巽重夫氏とともに、デモを交えて紹介した。

 巽氏は「一般的なオンラインゲームでは、特別なフレンド登録をしない限り、対戦した相手やすれ違ったプレーヤーと2度と出会えない。これでは1週間後、もしくは1カ月後に相手の存在を確認したとしても、お互いに声をかけることもできない」と語る。「オンラインゲームでは現実社会と異なり、相手の情報が少ないので、相手が誰だったのかも分からなくなってしまう」(巽氏)。

 巽氏は、Xbox Liveでは、現在自分がプレイしているゲームの情報のほか、登録したフレンドがオンラインなのか、何をプレイしているのかが分かるようになっているが、Xbox.comに用意されている「My Xbox」でも同様のサービスを提供していることを紹介。Xbox 360から送られてきたメッセージをXbox Live Web Serviceで見て返信することも、Xbox Live Web ServiceからXbox 360へメッセージを送ることも可能となっている。またWindows Live Messengerとも連携しており、左側のタブ、一番下に表示されていることなども紹介された。「仕事中にXbox Live Web Serviceを表示させることは難しいかもしれないが、Windows Live Messengerなら起動しているシーンも多いので活用できることもあるはず(笑)」(巽氏)。

画像画像画像 My Xboxでの画面。画面中央のようにメッセージの送受信も可能。画面右はWindows Live Messengerでフレンドリストを確認したところ

 こうしたサービスの基幹をなしているのは、ユーザーに任意に割り当てられているゲーマータグ。My Xboxでは、このゲーマータグやプレイしているゲームの情報を表示してくれる「ゲーマーカード」を自分のWebページに張り付けることができるHTMLコードを公開していることや、「Xbox Friends」では、ゲーマータグからのユーザー検索だけでなく、地域やグループ名、自分の同じレベルのプレーヤーをユーザーマップからさがす方法などが紹介された。

 なお、こうした仕組みはXbox Community Development Programと呼ばれるものにより作成されているが、ユーザーに公開してサービスを展開することも考えられているとのことだ。

 このほか泉水氏は、マイクロソフトが推し進めている「Live Anywhere」と「XNA Game Studio Express」についても紹介。Live Anywhereの例として、Windows VistaとXbox 360で動作している「SHADOWRUN」での対戦デモが行われた。

画像画像 「SHADOWRUN」対戦デモ。左がWindows Vistaで、右がXbox 360。初公開とのことだ

 今後のビジョンとしては「Connected Experience」(体験の共有)と「Connected Entertainment」(感動の共有)の2点を泉水氏は強調する。Live Anywhereにより、さまざまなデバイスを通じて体験を共有するとともに、ユーザーコミュニティの広がりによる感動の共有を広げていくとのこと。「リアルな世界とバーチャルな世界を融合して、常にユーザー1人1人がコミュニティの中にいるという体験を味わうことができるとともに、感動を共有していく世界を演出していきたい」(泉水氏)。

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