「バイオ4」が三度目の襲来!――操作方法が変わるだけでより怖くなることを体感しました:「バイオハザード4 Wii edition」先行リポート(2/2 ページ)
2005年にGCで発売され、PS2にも移植された大人気のサバイバルホラーアクションゲーム「バイオハザード4」が、今度はWiiにて登場。カプコンの中井ディレクターに、生まれ変わった本作の魅力をアレコレ教えてもらいました。
アクションコマンドにも変化アリ!
「バイオ4」では、敵に捕まったときや、敵がひるんでいるとき、特定の場所にいるときなど、プレイ中のところどころで画面にアクションコマンドが表示される。そのコマンドを入力すれば、敵をふりほどいたり、特殊な方法で攻撃したりできる。「バイオ4 Wii」では、このコマンドの一部が変更されている。
たとえば、扉を開ける「クランク」(穴に突っ込んでクルクル回すアレ)を操作する方法は、GC版とPS2版ではボタン連打だったが、本作では実際にクランクを動かす要領で、円を描くようにリモコンを動かす操作に変わっている。ほかにも、坂の上から転がってくる巨大な岩や、狭い通路で迫ってくるレーザーをかわすときには、AボタンとBボタンを同時押しをするか、リモコンを振るという2種類のうち、どちらかのアクションコマンドが表示される。
失敗すればゲームオーバーとなるこのシーン、チキンな筆者はかなり緊張してしまう。A、Bボタンの同時押しは対応できるものの、リモコンを振るという不慣れなコマンドが出てくると、よく失敗してしまいました。通常の戦闘のように、慣れても油断は禁物のようだ。
画面におさまりきらないボスの恐怖
ある程度ストーリーを進めてコツをつかんだところで、いよいよボスキャラの1人である“エルヒガンテ”に挑戦。コイツは背丈がプレイヤーの4倍近くある巨人で、生えている木を地面から引っこ抜いて振り回して攻撃してくるデンジャラスなマッチョだ。
GC版で筆者が培ったコイツの対処法は、まずエルヒガンテの顔面を攻撃してダウンさせ、膝をついたところに接近してアクションコマンドで攻撃する、というもの。今回もそのセオリーに従って戦おうとしたのだが、ここで困った事態が発生。画面に映っているのはエルヒガンテのおなかなので、照準をエルヒガンテの顔に合わせることができないのだ。
体を撃っても有効なダメージを与えられないので、逃げ惑うしかない筆者。そうこうしているうちに回復アイテムはつき、泣きそうになっていたのを見かねたのか、中井ディレクターから「視点を上げないと顔に当たらないですよ」とのアドバイスをもらう。
GC版とPS2版では、武器の照準を移動すると視点もそれに付随して変わったのだが、本作では、武器の照準移動とカメラの視点操作が別々になっている。つまり、照準を上に上げるのではなく、まず視点を操作してエルヒガンテの顔を表示させ、それから照準で狙う必要があるのだ。
そうとわかれば、こっちのもの。エルヒガンテの顔をショットガンでガンガン撃ちまくる筆者、残す体力はあとわずかというギリギリの状態で、なんとかエルヒガンテを倒すことに成功。まさかの勝利だったため、喜びのあまりここがカプコンであることを忘れて「やった!」とガッツポーズをとってしまった。カプコンにて網野三平伝説が幕開けた瞬間である。
これだけ楽しい作品を作るのにかかった開発期間とは
実際にプレイをしてみると、操作方法が変わるだけで、こんなにも楽しさが変わるのかと驚いた。何百万回もプレイしたため、慣れてすっかり忘れていた“恐怖感”も、新鮮な感覚で味わうことができた。
ここでちょっと余談。なんと、本作を作り始めたのは、今年に入ってからということだ。移植作とはいえ、通常ではありえないスピードである。「バイオ4 Wii」はGC版を元に開発されているが、中井ディレクターの話によると、GCからWiiへの移植は、ほかの機種に比べてかなりスムースに行えるのだそうだ。
ただの移植ではなく、Wiiオリジナルの操作方法に切り替え、PS2版にあった本編クリア後の追加シナリオ「the another order」も収録している本作。GC版やPS2版をプレイしたユーザーでも新鮮な気持ちで遊べるハズなので、バイオファンもそうでない人もバシッと注目していただきたい。
「バイオハザード4 Wii edition」 | |
対応機種 | Wii |
メーカー | カプコン |
ジャンル | サバイバルホラー |
発売予定日 | 2007年5月31日 |
価格(税込み) | 5040円 |
プレイ人数 | 1人 |
※ゲーム画面は開発中のものです。
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