スネーク最後の物語にかける監督たちの熱い思い――KONAMIブース:東京ゲームショウ2007(2/2 ページ)
KONAMIブースでは連日「METAL GEAR SOLID 4 GUNS OF THE PATRIOTS」イベントが開催されていた。最終日のファイナルステージに駆けつけることができたので、その模様をリポートしよう。
続いては製作するたびに行っているという軍事訓練の映像を観ることができた。
「METAL GEAR SOLID 4 GUNS OF THE PATRIOTS」のためにに4回訓練した、と小島監督。「今までも軍事訓練をしてきたんですが、今回は完結編ということでもっと先に行きたかった。究極の潜入部隊“スカウト”の訓練を実践した。精神面を鍛える東洋的な訓練だった。すごいストレスですよ。体力的にではなくて精神的に追い詰められます。心理的にストレスを与え続ける訓練を少人数でやりました」と、激しい訓練を経験したことを明かした。その訓練から誕生した新しいシステムが村田氏より紹介された。
- スレットリングという新要素は、スネークの周囲にあるリング状のレーダーに敵の気配が反映されるというもの。敵のいる方向はリングのラインが盛り上がるようになっている。
- ベースラインマップは、スネークが感知したものを表示するという意味ではスレットリングと似ているが、敵側のスネークに対する反応も分かる便利なレーダー。ソリッドアイというアイテムを装備していないと発動しない。
- 体力ゲージの下にある気力ゲージも新要素。敵を殺しまくる、熱い、寒い、重火器を持つなどでストレスを感じる場合に気力が落ちる。グラビア雑誌を見たり、食べ物を食べる、日陰で休むなどの行動で気力の回復ができる。
- スネークが使える武器が約70種類。さらにスコープやランチャーなどカスタマイズを細かくできる。かなりマニアックにいじることが可能。
「METAL GEAR SOLID 4 GUNS OF THE PATRIOTS」と同じくプレイステーション 3で発売される「METAL GEAR ONLINE」の紹介映像が流れたあとに、小島監督からの発表。「METAL GEAR SOLID 4 GUNS OF THE PATRIOTS」と「METAL GEAR ONLINE」スターターパックがセットで発売されることが伝えられた。
最後に3人からファンへのメッセージが送られた。「BB隊の彼女たちは戦争の被害者でビースト化してしまった。その謎をぜひ解いてほしい。新しい要素もある「METAL GEAR SOLID 4 GUNS OF THE PATRIOTS」は楽しいものになってます」と菊地さん。「やっと体験版を出せました。体験版をさわっていただいた方は感想を聞かせてください。調整のなかで皆さんの意見を聞かせてください。ありがとうございました」と村田ディレクター。
そして小島監督が「4日間ありがとうございました。今回はソリッド・スネーク最後の物語です。ぜひプレイしていただきたい。最近はコアゲームへの待遇が悪く若干押されている感じがします。僕もコアゲームファンの1人なので「METAL GEAR SOLID 4 GUNS OF THE PATRIOTS」でコアゲームの時代を取り戻したい。コアゲーム万歳というゲームにしたい。がんばって作っていきたいと思います」と製作への意気込みを見せて、60分以上に及んだ熱いイベントを締めくくった。
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