6800円でWiiにフレッツ光を接続――11月29日より受け付け開始
「任天堂カンファレンス 2007.秋」で紹介されていた、任天堂とNTT東日本・NTT西日本との協業による、「Wii×フレッツ接続サポートセンター」の開設、「Wii接続おまかせパック」の販売が11月29日より開始される。
任天堂とNTT東日本・NTT西日本による、Wiiとフレッツ光との接続を推進する協業について、11月28日に三社が都内で発表会を開催した。
11月29日より提供されるのは、Wiiとフレッツ光とのネット接続に関するコンサルティングを行う「Wii×フレッツ接続サポートセンター」の開設と、フレッツ光の新規申込者に対する「簡単!便利!Wii接続おまかせパック」の販売だ。
「Wii×フレッツ接続サポートセンター」については、任天堂とNTT東西の共同運営により実施。祝日と年末年始の休業日(12月31日〜1月3日)を除く、平日から土・日曜日の午前9時から午後5時まで受け付ける。当初は数十人規模での対応となるが、トラフィックに応じて拡大していくとのこと。受け付け番号は0570-011275(Wiiつなごう)。
「簡単!便利!Wii接続おまかせパック」は、NTT東日本が提供する「Bフレッツ」、NTT西日本が提供する「フレッツ・光プレミアム」、「Bフレッツ」へ、新規にプロバイダパックで申し込む場合に、安価で接続環境を提供するものだ。
パックには2種類用意されており、フレッツ光の接続回線工事費とバッファロー製のアクセスポイント(Wi-Fi Gamers)、Wiiポイント1000ポイント分に加えて、訪問設定もしくはWiiポイント1000ポイント分のどちらかを選んでの価格が6800円(税込)。アクセスポイントをバッファロー製の無線ルータ「Air Station WHR-G」に変更する場合は、8800円(税込)での提供となる。なお、この価格は2007年12月31日までの申し込み分となっており、それ以降に申し込む場合は料金が変更になる可能性もあるとのことだ。またこのサービスを受けるためには、NTT東日本の場合は指定のアンケートに答えること、NTT西日本の場合は「フレッツ・あっと割引」、「CLUB NTT-West」への加入が必要となるので注意しよう。
なお発表会には、任天堂 代表取締役専務営業本部長 波多野信治氏、NTT東日本の代表取締役副社長 古賀哲夫氏、NTT西日本 代表取締役副社長 井上裕生氏が登場した。
波多野氏によると、販売されているWiiのうち40%程度しかインターネットに接続されておらず、PC向けの5割と比べて低い接続率を向上させるためにもこの協業をスタートさせたとのこと。「Wiiショッピングチャンネル」や「ニュースチャンネル」といった現在提供されているサービスに加えて、今後は「Wiiウェア」の提供が始まることも例に挙げながら、NTT東西との連携で、新しいエンターテイメントの魅力を作っていきたいと語った。
「FTTHの環境が日本全国合わせて1000万件になろうとしており、来年にはADSLをついに抜き去る勢いである」とNTT東日本の古賀氏。全世界的に見ても飛び抜けたインターネット接続環境を提供しているのが日本だが、「現在はNTT東西合わせて月20万件程度の伸び率。Wiiは月30万台売れていると聞いているが、その勢いに負けないように接続件数を伸ばしていきたい。2010年には2000万件を目標としている」と語る。
NTT西日本の井上氏は今回の取り組みについて、「インターネット接続環境への心理的・技術的な障壁をクリアすることが目的。セットアップまでをパックで、安価に提供し、『116』でのサービスとは別にサポートセンターを設置して、お茶の間にインターネットをつなぎ、あらゆる人にネット環境を楽しむ機会を提供できればと思う」と語った。
ところで今回の取り組みについてだが、「7月ごろにNTTさんから、フレッツ光のプロモーションとしてWiiを活用できないかという話があった。任天堂もWiiをブロードバンドサービスに接続する方法を模索していたので」と波多野氏。古賀氏は「任天堂さんとは『キャプテンシステム』のころからのおつきあいがあり、お互い“あうんの呼吸”で始まったと言うこと」と語る。他通信事業者と同じような取り組みを予定しているかという質問に対しては、波多野氏はこれを否定。またプレイステーション 3やXbox 360といった他プラットフォームにおける同様なサービスについては、「話があれば考える」(古賀氏)と述べるにとどまった。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 「任天堂カンファレンス 2007.秋」:“ゲーム人口の拡大”戦略は第3のステップへ――任天堂岩田社長
「Wii Ware」や「WiiFit」の発売、新「Wiiチャンネル」の追加や、初心者と熟練者の壁を取り払う施策など……。任天堂が取る“ゲーム人口の拡大”戦略は次のステップへ進む。