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「ただのゲームには興味ありません」――話題の超監督がゲームで大暴れするそうです「涼宮ハルヒの約束」レビュー(2/2 ページ)

同名小説が原作で、2006年にアニメ化された「涼宮ハルヒの憂鬱」がPSP用ゲームとなって登場。アニメで魅了された筆者がプレイし、本作の魅力を確かめてみました。

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長門は俺の嫁! と豪語する全国の旦那さんは必見ですよ

画像 アラームを朝にセットすれば、“長門に朝起こしてもらう”という長門を嫁に持つ全国の旦那さん垂涎のシチュエーションも楽しめる

 本作では、ストーリー中で遊べる3種類のミニゲームに加え、画面上に映し出された長門が淡々と時刻を知らせてくれる"長門有希のおしゃべりたいまー"がオマケ要素として搭載されている。クリスマスや誕生日などのイベントの日には、ぼそりと"メリークリスマス"や"ハッピーバースデイ"とお祝いしてくれたり、アラームをセットすれば長門がお知らせてくれるという、ファンには感涙のシステムだ。

 長門大好きっ子の筆者も早速使ってみた。仕事机の片隅にPSPを置いていると、たまに長門が読んでる本のページをめくる手を止めて、現在時刻を教えてくれる。あぁ、なんだろう。この、長年連れ添ってきた熟年カップルが醸し出す、穏やかな空気感みたいなものは! ついつい長門に話しかけそうになる自分がいて、着々と末期に近づいてるなぁなどと感じてしまうわけですよ。

SOS団員+準団員紹介(男除く)

 原作やアニメ版の可愛さがそのままゲームでも拝める本作。ここでは、そんなヒロインたちの萌える部分を筆者が敏感に感じ取り、独断と偏見で、星5つからなる萌え度で評価しつつ紹介していく。

涼宮ハルヒ (CV:平野綾)

萌え度:★★★★☆

 「涼宮ハルヒ」シリーズのメインヒロインでありSOS団団長。容姿端麗でスポーツも万能な美少女だが、性格は自己中心的で傍若無人。楽しいことや不思議なことを常に探している。世界を思うように変えてしまう力を持っているが、本人は気づいていない。彼女の魅力といえばやはりツンデレ。キツい言動を(主にキョンに)とるが、たまに見せるやさしい側面が現れるとキュンキュンきちゃうんだな! コレが!

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長門有希 (CV:茅原実里)

萌え度:★★★★★

 俺の嫁。感情をほとんど表に出さない無口少女。その正体は宇宙人(対有機生命体コンタクト用ヒューマノイド・インターフェイス)で、情報を改ざんすることにより規格外の身体能力を発揮できる。本作ではキョンに占いの相手をしてくれと願うシーンがあるのだが、普段感情の読みづらい彼女がさりげなく自己主張する瞬間に激しく萌えました。でも個人的にはメガネありの方がいいなぁ。

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朝比奈みくる (CV:後藤邑子)

萌え度:★★★☆☆

 ロリで巨乳な萌えマスコットキャラ。ハルヒを監視するために未来からやってきた未来人なのだが、まじめで気が弱い性格をハルヒに付け入られ、強引にSOS団へ入団させられたりコスプレさせられたりと、不遇な扱いを受けている。しかし、そんな姿こそ彼女の萌えポイント。愛らしい困り顔と悩殺ボディがもうたまりません。お色気担当。

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鶴屋さん (CV:松岡由貴)

萌え度:★★★★☆

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 みくるの同級生で親友。常にハイテンションでさっぱりした性格をしており、“めがっさ”や“○○にょろ”といった彼女独特の言い回しが特徴。鶴屋さんとの“S.O.S.会話”での照れる仕草が見たかったのだが、まだ筆者はそこまで至っていない。オデコが弱点だったりスモークチーズネタが確認できなかったので残念。

キョンの妹 (CV:あおきさやか)

萌え度:★★★☆☆

 キョンの妹で、兄と同様に本名不明。彼女の舌ったらずで特徴的な高い声にもうメロメロなファンも多いはず。筆者もそのひとり。本作では、学校に寝泊りしているキョンのため、着替えを持ってくるという名目で登場。時間切れのバッドエンドでは妹が大変なことになるので、妹ファンは見ておくべし。あ、あと“お兄ちゃん”もいいけど“○○くん”て呼ばれるのもいいですよね!

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ファンならばもちろん買って損なし

 一通り遊んでみたところ、「涼宮ハルヒ」シリーズの世界観が楽しめるアドベンチャーゲームとして、十分に楽しめた本作。文化祭前日が描かれたシナリオは、みくるたちのクラスの出し物である"やきそば喫茶"のメニューがなぜあんなにしょぼいのか? とか、名曲(迷曲?)である"恋のミクル伝説"をハルヒはいかにして制作したかなど、細かいネタも満載で、アニメとリンクしておりファンにはたまらない内容となっている。また、表情なのコマ解変化が楽しめる"S.O.S."を用いた会話システムは、ハルヒや長門、みくるなど個性豊かなキャラクターたちの魅力が前面に押し出されていた。

 しかし、気になる点もちらほらと見てとれた。会話の端々で読み込みが入ってテンポが悪くなっていたり、“S.O.S.会話”シーンでは強制的にオートモードとなりスキップができないため、ストレスに感じた。また、2章、3章では適切な手順を踏まないと先へ進めないのだが、これが少々分かりづらいのも気になるところ。

 個人的には、ムービーをオマケで見られるようにしてほしかった。それと、原作で途中退場してしまう、キョンたちのクラス委員長の朝倉涼子なんかも登場してほしかったなぁと思ってみたり。

 アニメ第2期も放映予定の「涼宮ハルヒ」シリーズ。アニメをチェックする前に予習しよう、という初心者にも、原作や第1期アニメを見ているファンも楽しめる本作。とにかく買うべし。

(C) 2006 谷川流・いとうのいぢ/SOS団
(C) 2007 NBGI


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