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デスクトップで天体観測気分――マイクロソフトの「WorldWide Telescope」日々是遊戯

「Google Earth」の登場によって、地球上の衛星地図はほぼ網羅されつつあるが、これの“宇宙版”とも言えるソフトがマイクロソフトよりリリースされた。デスクトップで本格的な天体観測、宇宙旅行気分が味わえる「WorldWide Telescope」を紹介する。

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自宅のパソコンが、超・高性能望遠鏡に変わる?

 マイクロソフトが5月12日に公開した、「WorldWide Telescope」というソフトが面白い。どんなソフトかというと、要は何千万点という宇宙・天体の写真をつなぎ合わせ、宇宙版「Google Earth」をやってしまおうというもの。話だけ聞くと「ふーん」という感じではあるが、まあとにかく一度触ってみてほしい。はじめて触った瞬間のインパクトとしては、「Google Earth」にも匹敵するものがある。

 というのも、ここで使われている写真は、NASAが世界に誇る「ハッブル宇宙望遠鏡」をはじめ、いずれも世界の並み居る観測所や高性能望遠鏡によって撮影されたもの。ソフト上ではこれらを継ぎ目なくつなぎ合わせた“宇宙全体のバーチャルマップ”が構築されており、ごく簡単な操作で、プラネタリウムのように夜空全体を見渡して楽しんだり、気になる惑星や星雲を見つけてどこまでも近づいていったりといったことができる。もともとの画像が高解像度であるため、実際に天体望遠鏡をセッティングするよりもはるかに手軽に、かつ美しい宇宙を間近に感じることが可能。最初は米粒のようだった光点が、みるみる赤や青の美しい星雲や惑星となって迫ってくるのは、まるで自分の意識が肉体を抜け出して宇宙へ飛んでいっているようでなかなか感動的だ。

 同様の機能は、実は「Google Earth」でも、「Sky」ビュー機能として2007年に実装されているが、両方を触ってみた印象としては、「WorldWide Telescope」の方がインタフェースの軽さや、写真の美しさで一歩勝っているように感じた。ソフト自体は現在公開βバージョンということで、誰でも無料でダウンロード可能となっているので、宇宙や天体に興味がある方はぜひこの感動を体験してみてほしい。


美しい星雲や惑星の、超高精細画像をデスクトップで手軽に閲覧することができる
ナビゲート機能を使えば、広大な宇宙空間から目的の星々を探し出すのも簡単
こちらは昨年実装された、「Google Earth」の「Sky」ビュー機能

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