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これ自体がレトロゲームかも? 「ナムコミュージアム(Vol.1〜Vol.3)」ゲイムマンの「レトロゲームが大好きだ」(2/2 ページ)

プレイステーションの初期に発売され、ヒットした「ナムコミュージアム」。単にナムコの古いゲームを集めただけではなく、当時の資料を見ることができ、さらにいろんな趣向も凝らされていたソフトです。発売が1995年〜1997年なので、いまやこれ自体がレトロゲームと言えるのかもしれません。

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これがアンドアジェネシスの内部?

 「ナムコミュージアムVol.2」には、「キューティQ」「ゼビウス」「マッピー」「ギャプラス」「グロブダー」「ドラゴンバスター」が収録された。

 「キューティQ」はナムコ黎明期の、ブロック崩しとピンボールを合わせたようなゲームだが、展示通路内に書かれているコマンドを入力することで、さらに古い「ボムビー」もプレイできる。

 ゲーム筐体の部屋は「Vol.1」以上に凝っていて、ゼビウスではアンドアジェネシスの内部のようになっており、マッピーでは屋敷の2階で、書き割りのニャームコやミューキーズが動いている。

画像 ゼビウスの部屋。よく見ると、ここがアンドアジェネシスの内部らしいと分かる
画像 ギャプラスの部屋では、テーブル筐体がトラクタービームに捕まっている

 一方、資料の展示スペースは若干小さくなった。実は「Vol.1」では、展示物を見るときと、見終わって通路に戻るとき、それぞれCD-ROMを読み込んでいて、「NOW LOADING」の時間が長かった。「Vol.2」でもそのシステムは同じだが、一度の読み込みで複数の展示物を見られるようにして、読み込みに行く時間を少しだけ短くしたのだ。

 「Vol.3」以降ではシステムが変更され、展示物を見た後も、展示通路のデータを、毎回全部読み込み直すことはなくなった。

 ラウンジでは「NG」各号の表紙のほか、ゼビウスやドラゴンバスターの、登場キャラクターのイラストを見られる。前回同様、各ゲームのプレイ回数やハイスコアなど、さまざまなプレイデータも表示される。

画像 ゼビウスの自機・ソルバルウのキーホルダー。ナムコのゲームセンターで販売されていたらしい
画像 各ゲームのポップにも、当時のキャッチフレーズが書かれていて興味深い

アーケード版なのに裏ドルアーガがあった

 「ナムコミュージアムVol.3」に収録されたゲームは、「ギャラクシアン」「ミズ・パックマン」「ディグダグ」「ポールポジションII」「フォゾン」「ドルアーガの塔」。

 前述のとおり、これまで展示物を見るたびに発生していたCD-ROMのロードを大幅に減らしたことで、資料が格段に見やすくなった。また、今まで各ゲームでほぼ共通だった展示スペースの内装を、それぞれのゲームに合わせたデザインに変えた。

画像 ドルアーガの塔の展示通路。塔の内部をイメージした、レンガ風の壁面になっている
画像 ディグダグのテクニックが書かれていた小冊子「ディグショナリー」には、こんなお茶目なページもあった
画像 解説文の文字も、Vol.2までと比べて、より見やすくなっている

 筐体の部屋はさらに凝った造りとなる。「ポールポジションII」ではフォーミュラマシンが展示されていたり(コンパニオンもいる)、「ギャラクシアン」のファイターが出撃準備をしたり、巨大なドルアーガが立っていたりと、“博物館”という枠を取っ払った、大がかりなものへと進化した。

 ミズ・パックマンの部屋では、ミズ・パックマンが踊っているという、現実にはあり得ない光景が見られる。さらにこの部屋では、トイレのドアを開けるとパックマンが隠れているが、このVol.3あたりから、筐体の部屋にいろんなイベントが仕込まれるようになる。

画像 ポリゴンで描かれたのはこれが初めてかもしれない、8本の腕と4本の脚を持つドルアーガ
画像 ミズ・パックマンが愛犬とダンシング。しばらく見ていると、けっこう多彩な動きをする

画像 裏ドルアーガの部屋。裏技で出てくる部屋なのに、めちゃめちゃ凝ったバトルシーンが展開する

 「ドルアーガの塔」には、アーケード版になかったはずの「裏ドルアーガ」がある。あるコマンドを入力することで、裏ドルアーガの部屋が出現するのだが、部屋に入るなり、ポリゴンで表現されたギルとドルアーガの迫力あるバトルが見られる。

 ラウンジは3つの部屋に分けられた。1つはプレイデータが見られる「データノート」。ワギャンが叫ぶとデータを記したノートが出てくる。データの項目は、ディグダグでの「横からのファイガー退治率」とか、ドルアーガの塔の「全フロアクリア時の最低コンティニュー数」とか、マニアックなものがさらに増えた。そしてそれらのデータから、プレイヤーが各ゲームをどれだけやりこんだかが、ABC……でランクづけされる。

 2つめの部屋は、各ゲームのBGMと効果音、キャラクターのドットパターンを紹介する「シアター」。

 そしてもう1つの部屋は「ライブラリー」。「NG」の表紙や、当時のテーブル筐体の写真、ドルアーガの塔の設定資料や、ポスター用に作ったジオラマなどを見られる。「NG」に掲載されていた、ドルアーガの塔のストーリーや、冨士宏さんの連載マンガ「午後の国」を読むこともできる。

 Vol.4では各ゲームの部屋に、さらに凝った仕掛けが施されている。また、裏技も数多く存在する。次回は引き続き、Vol.4、Vol.5、アンコールの3本を取り上げてみよう。

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