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いよいよスタートラインに立つ「internet Adventure〔iA〕」――「Yahoo!ゲーム」とのコラボに見る、その未知なる展望とはセガの〔iA〕でできること(第3回)(2/2 ページ)

これまで2回にわたり紹介してきた、セガの3Dインターネットサービス「internet Adventure〔iA〕」。連載第3回となる今回は、2月16日からのβサービスで実装された新要素を中心に、〔iA〕が見据える「未来・展望」について追っていく。

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手持ちのYahoo! JAPAN IDで、そのまま〔iA〕へログイン可能に!

 またもうひとつのコラボレーション要素として、2月16日からは〔iA〕の専用アカウントを持っていなくても、すでに持っているYahoo! JAPAN IDでそのまま〔iA〕にログインできるようになるとのこと。これまでにも「お試しユーザー」としてなら、アカウント不要で〔iA〕にログインすることができたが、Yahoo! JAPAN IDでログインした場合「お試しユーザー」よりもさらに一歩進んだサービスを利用できるのが特徴となっている。

 「お試しユーザー」との違いは主に、「1:ログイン時、自動的に『〔iA〕×Yahoo!ゲーム アイランド』にジャンプ」、「2:アバターエディットが利用可能」、「3:『〔iA〕×Yahoo!ゲーム アイランド』内であれば、一般ユーザーと同じ機能が利用可能」の3点。残念ながら「〔iA〕×Yahoo!ゲーム アイランド」の外に出てしまうと「お試しユーザー」と同じ機能制限(ミームやPiaを設置できないなど)を受けてしまうが、お試しユーザーでは固定だったアバターの外見を、最初のログイン時のみとは言え、自由にエディットできるのはうれしい。

 またYahoo! JAPAN IDで試してみて気に入ったら、後からユーザー情報を登録することで一般ユーザーに「昇格」することも可能とのことで、位置づけとしては「お試しユーザー以上、一般ユーザー未満」と考えておけばいいだろう。いきなりアカウント登録はちょっと抵抗があるものの、まずは〔iA〕の機能を一通試してみたい――という人にはぴったりのサービスと言える。

ログイン画面に新しく追加された「Yahoo! JAPAN IDでログイン」の項目。すでにYahoo! JAPAN IDを持っていれば、登録不要でそのままプレイできる
「お試しユーザー」ではできなかった、アバターエディット部分もYahoo! ユーザーなら体験することができる
「〔iA〕×Yahoo!ゲーム アイランド」内であれば、一般ユーザーとまったく同じ機能が利用可能だ

今後は他企業とのコラボレーションを大きな柱に

 前回のインタビューにもあったとおり、セガ側ではこうした「企業サイトとのコラボレーション」を、ユーザーからの課金と並ぶ〔iA〕のビジネスのもうひとつの柱としていく考えだ。

 そのうえで、この「〔iA〕×Yahoo!ゲーム アイランド」は、今後さまざまな企業・サイトとコラボレーションしていくにあたっての、ひとつの有力なサンプルと言えるだろう。セガ側としては、大手ゲームポータルである「Yahoo!ゲーム」に協力してもらうことで〔iA〕にユーザーを呼び込み、一方で「Yahoo!ゲーム」側としては、〔iA〕との共同により、3Dのコミュニティ機能や、ユーザーの滞在時間延長といった新しい価値を獲得することが可能。また今後さらに〔iA〕のユーザーが増えていけば、イベントやキャンペーン、オリジナルコンテンツの展開などによる、〔iA〕側からサイトへのユーザー誘導、広告効果なども見込めるはずだ。

 今回のコラボレーションにあたっては、セガ側がまず「Yahoo!ゲーム」側にアイランドのデザインや企画を提案し、それから打ち合わせを重ねて現在の形が決まっていったとのこと。もちろんある程度まではオーナー自身がアイランドをカスタマイズすることができるが、正式に〔iA〕とコラボレーションすることで、よりサイトと密接に絡み合った独自サービスを展開していくことも可能となる。今回実装される「お持ち帰りアイテム」や「クラブ」、「ふういんの森」といったオリジナルコンテンツはその一例と言えるだろう。サイト側からの要望があれば、例えば今後「ふういんの森」のような専用クエストを、コラボレーションしたサイトごとに設ける――といった展開にも期待できるかもしれない。

 今回は「Yahoo!ゲーム」というサイトの性質上、テーマパークのようなデザインが採用されているが、もちろんこれ以外にも様々なデザインや展開が考えられる。例えばショッピングサイトなら、アウトレットモールのような3D空間を提供し、その中でユーザーがダイレクトに商品を見て回ったり、アバターを通じて直接店員が接客できるようにする。例えば不動産を扱うサイトなら、実際に家の間取りを3Dの空間として再現する――といった具合だ。現時点で、「Yahoo!ゲーム」以外にもすでにいくつかの企画が動いているそうなので、今後どういったサービスが出てくるのか、期待したいところだ(なお、Yahoo!ゲームでの対戦ゲーム自体は3Dではなく、既存のままである)。

テーマパークのような「〔iA〕×Yahoo!ゲーム アイランド」。サイトの特色がうまく活かされている
通常のオーナーアイランドでも、もちろんある程度まではカスタマイズが可能
セガの公式サイトでは、セガ本社の1階ロビーを忠実に再現。ちょっとした会社訪問気分が楽しめる

ようやくスタートラインに立った〔iA〕

 最後に、〔iA〕のプロデューサーを務める、セガ ネットワーク統括部 ネットワーク運営部 プロデュースチーム チームマネージャーの木岡勝利氏に、今後のスケジュールについてうかがった。

 木岡氏によれば、今後はまず2月16日にβサービスを開始し、今後は「ふういんの森」クエストの実装や、レベルキャップの解放などを含むアップデートを実施するとのこと。また現状、アイランド内に自分の家を建てられる「ハウス機能」など未実装の要素もあるが、これら主要な機能についても、夏ごろまでにはひととおり実装したいとのことだった。

「ユーザーさんにはかなり長い期間お待たせしてしまいましたが、今回の『Yahoo!ゲーム』とのコラボレーションを皮切りに、今後はコミュニティの部分もどんどん充実させていきます。近日中に『ふういんの森』クエストも実装していきますので、まずはYahoo! JAPAN IDで〔iA〕にログインし、〔iA〕×Yahoo!ゲーム アイランドでいろいろ体験いただいて、気に入ったらぜひ正式登録をしていただきたいと思います」(木岡氏)

 ――以上、3回にわたってセガの〔iA〕について紹介してきたが、いかがだっただろうか。当初の発表から長い期間を経て、ようやくスタート地点に立ったという印象のある〔iA〕だが、その見据える先にある世界は、従来のオンラインゲームや仮想空間サービスとはまったくベクトルの異なるものだ。

 今後〔iA〕が成長し、ユーザーや企業に広く受け入れられた時、そこにはどんな新しい世界が広がるのか。まずは2月16日からスタートしたβサービスで、その可能性の一端に触れてみてほしい。

実装が待たれる「ふういんの森」クエスト。本格的なオンラインゲームとしても楽しめそうだ
自分の家を建てられる「ハウス機能」など、これから追加される要素にも期待したい(画像はクローズドβテスト1の頃のものです)
見慣れたインターネットが3D空間に変わる――この驚きを、ぜひ多くの人に味わってもらいたい
(C)SEGA 原案・企画監修/渡辺修司


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提供:株式会社セガ
企画:アイティメディア営業本部/制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2009年2月23日

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