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「モダン ウォーフェア2」ユーザーが、色覚異常用パッチを求める署名運動を開始日々是遊戯

日本人では約20人に一人が持つとされる色覚異常。最近発売された「コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア2」で、色覚異常を持つユーザーから「ある不満」があがっているそうです。

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DSiの電池残量ランプにも、ちょっとした配慮が

 日本でも去る12月10日に発売となった、スクウェア・エニックスの話題作「コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア2(以下、MW2)」。この「MW2」のオンライン対戦モードで「プレイヤー名の表示色を変えられるようにしてほしい」という署名活動が現在、有志の呼びかけにより行われているそうです。

戦場では誰が敵で誰が味方か、迷っているヒマはありません

 通常、FPSなどで敵味方を区別する際によく使われるのが、各キャラクターの頭上に表示された名前の「色」。「MW2」の場合、味方の名前は緑色、敵は赤色でそれぞれ表示されているのですが、実はこの「赤・緑」という組み合わせは、一部の色覚異常を持つ人にとってはほとんど見分けがつかないのだとか。一瞬の判断ミスが命取りとなる戦場において、瞬時に敵味方を区別できないのは確かに致命的。上記署名サイトでは現在、修正パッチによりプレイヤー名の表示色を現在の「赤・緑」だけでなく、「オレンジ・青」の2パターンからも選択できるようにしてほしいとしており、12月21日時点で約2700件のオンライン署名がユーザーから寄せられているようです。

 そもそも色覚異常と言うと大げさに聞こえますが、特に多く見られる「先天性赤緑色覚異常」の割合は、日本人男性でおよそ20人に一人、白人男性では12人に一人とも言われており、実はそれほど珍しいものではなかったりします。筆者のまわりにも色覚異常を持つ知人が何人かいますが、聞いてみたところやはり「パズルゲームでブロックの見分けがつきにくい」、「DS(Lite)の電池残量が減っていたのに気付かなかった」など、同じような苦労は少なからずあったようです。


DSiになって電源ランプが青と赤の2色になり、見やすくなりました

 しかし一方で、最近ではこうした混乱を防ぐため、あらかじめ「赤・緑」などの組み合わせを意図的に避ける例も増えてきています。例えば有名なのは、ニンテンドーDSiの電池残量を示すランプの色。これは上でも書いたとおり、DS Liteでは黄緑と赤でしたが、DSiになって色覚異常を持つユーザーでも見分けがつきやすいよう、青と赤の2色へ変更に。また「星のカービィ」「大乱闘スマッシュブラザーズ」などの産みの親として知られる桜井政博氏は、「メテオス」を開発するにあたって、色覚異常がある人でもブロックの色を見分けやすいよう配慮したことを開発リポートの中で告白していたりもします。

 こうした配慮は「カラーユニバーサルデザイン」とも呼ばれ、ゲーム開発の現場にも少しずつ浸透してきている模様。より多くの人が楽しめるようにするためには、色々なことに配慮する必要がある、というお話でした。

(C) 2009 Activision Publishing, Inc. Activision, Call of Duty and Modern Warfare are registered trademarks of Activision Publishing, Inc. All rights reserved. All other trademarks and trade names are the properties of their respective owners.


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