“レッツゴー!陰陽師”へ至る道のり「豪血寺一族」:ゲイムマンの「レトロゲームが大好きだ」(4/4 ページ)
連載第84回は「豪血寺一族」(アトラス)。動画サイトで「レッツゴー!陰陽師」がすっかり有名になってしまいましたが、第1作から個性的なBGMとアクの強いキャラクターには定評がありました。
ソーリス my heart(ポリスうーめん)
1997年、アーケードに登場した「GROOVE ON FIGHT 豪血寺一族3」は、近未来(2015年)の話となったことで、キャラクターが一新された。前作より引き続き出演しているのはお梅とお種だけで、しかも高齢のため、2人で1キャラという扱い。
各キャラクターの出す必殺技がやたら派手なところに、「豪血寺一族」らしさが感じられる。もっともこの時代になると、ほかの2D対戦格闘ゲームにも同じくらい派手な演出はあった(「ヴァンパイア セイヴァー」「幕末浪漫 月華の剣士」など)。
「豪血寺外伝 最強伝説」から引き続き、2人のキャラがタッグを組む、チームバトルとなっている。「最強伝説」は単独で家庭用ゲーム機に移植されていないので、家庭用ゲーム機では初めて(1人プレイで)チームバトルができる豪血寺となった。
新たなキャラクターは、前作までに比べてかなりまとも。ステージBGMも正統派の曲が多い。ソーリス、ラリー、クリスといったマジメなキャラに交じると、お梅&お種とか、クララの娘・ポプラ(見た目はクララとほぼ一緒)とかが、ちょっと浮く。
この「GROOVE ON FIGHT」はセガサターンに移植されている(拡張RAMカートリッジが必要)。アーケード版で背景キャラだったデミアンを主人公にできる。デミアンのエンディングは、豪血寺らしいぶっ飛んだもの。
「GROOVE ON FIGHT」でいったん豪血寺シリーズは途絶えてしまうが、6年後の2003年、新作の「新豪血寺一族 闘婚 Matrimelee」が突如アーケードに登場した。以前のキャラクターも多数復活。同じくノイズファクトリーが開発した、「レイジ・オブ・ザ・ドラゴンズ」(プレイモア/現・SNKプレイモア)のキャラクターも登場する。BGMのインパクトはさらに強化され、ここで陰陽師・矢部野彦麿が初登場。家庭用ゲーム機では、ネオジオ版のみ発売されている。
そして2006年に、この記事の前半で触れた「新・豪血寺一族 煩悩解放」が発売。2009年には、「豪血寺一族 先祖供養」がアーケードに登場した。豪血寺一族の骨肉の争いは、まだまだ終わりそうにない。
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