「FictionJunction/Yuki Kajiura LIVE vol.#6 at JCBホール」ライブ直前の梶浦由記&歌姫インタビュー(2/2 ページ)
梶浦由記がプロデュースするFictionJunctionのライブ「FictionJunction/Yuki Kajiura LIVE vol.#6」が開催された。
ツアー中の各ゲストとの思い出
―― 今回のツアーでは各会場において様々なゲストアーティストが参加されましたが、ゲストとの舞台裏エピソードなどがあれば教えてください。
梶浦 皆さん本当に気さくな方なんですよ。真剣に音楽を愛していらっしゃる方々なので、ライブが本当に楽しい楽しいって。それから皆さんが「梶浦さん家(ち)のお客さんは温かいね」と言ってくださって、それが何より嬉しかったです。大阪でのライブに駆けつけてくださったフルートの赤木りえさんは「次はzodiacal signの踊りを絶対にやらせて!」って言い張っていらっしゃって(笑)。皆さんが楽しんで参加してくださったので、こちらも本当に嬉しかったです。
KalafinaとFictionJunctionそれぞれのスタンス
―― KeikoさんとWakanaさんに伺います。今回のツアーにはKalafinaとしてもFictionJunctionとしても参加されて、今までにこれほど頻繁にスイッチが切り替わることは無かったのではないでしょうか。その切り替えにおいて苦労された点や、両方の活動に取り組んでプラスになった点などがあればお聞かせください。
Keiko KalafinaとFictionJunctionはまったく別物と考えています。でも、先にKalafinaのライブがあったのは自分の中ではちょっとよかったかもって思います。翌日がFictionJunctionだと、MCとかライブの全てを梶浦さんに任せられるので(笑)。気持ちの面では自分たちでライブを作っていくKalafinaと、梶浦さんの音楽を奏でるFictionJunctionっていうのは全然違ったもので、逆に翌日がどうとかっていう気持ちは無かったです。完全に別物だと思ってやらせていただいたので、本当に楽しかったです。
Wakana ツアー中はFictionJunctionの前日にKalafinaのライブをやったなんて思えなくて、別の日にやっているような気持ちでした。「今日は今日!」という気持ちで1カ月やって来たので自分でも驚くほど順応したというか、切り替えは簡単ではなかったのかもしれないのですけれども、自分の中では別だったんだなっていうことを改めて再認識しました。
音楽としてはどちらもすごく楽しませていただけてますし、各会場で2回も歌えるっていうことは本当に嬉しいことでした。最初に聞いた時はびっくりしましたけど(笑)。本当ですかと事務所の方に何度も確認してしまいましたが、実際にこうやって最終日を迎えられてホッとしています。でも、この調子で行くとそのうち3daysになっちゃうんじゃないかとちょっと緊張しています(笑)。
作曲家であるための1回休み
―― 今後の予定やファンに向けてのメッセージをお願いします。
梶浦 この2年間、割といいペースでライブをやってきました。ここでほんのちょっと一休みして、自分に言い聞かせてるんですけど(笑)、作曲活動に専念しようと思います。次にライブをやる時は新しく作った曲でライブをやりたいなと。やっぱり作曲家でありたいので“作曲家である私のライブに、私が作った曲を聴きに来てください”というスタンスでライブをやりたいと強く思っています。そのための1回休みという感じでしょうか。2回休むつもりは無いので、次に向けてまたみなさんがライブに来たくなるような曲を蓄えておきます。
それからFictionJunctionでは初のツアー、ひと言で、本当に楽しかったです! ライブはいつもそうなんですが、私たちの音楽を聴きにこれだけたくさんのお客様が集ってくださったっていうことを毎回奇跡のように思っています。また今後も歌姫たちと一緒に音楽を奏で続けたいと思っていますので、よろしくお願いします。
―― ありがとうございました。
ライブ本編のセットリストは下記の通り。ゲストに海外でも活躍する笠原由里が参加し、迫力の歌声でライブを彩った。アンコールでは「ユメノツバサ」などこれまでの公演では披露されなかった楽曲も登場。多彩な梶浦ナンバーの魅力を存分に楽しむことができる一夜となった。
FictionJunction/Yuki Kajiura Live vol.#6 at JCBホール | |
1 | Crush |
2 | frenetic |
3 | the image theme of Xenosaga II |
4 | vanity |
5 | Liminality |
6 | fake wings |
7 | in the land of twilight, under the moon |
8 | winter |
9 | 星屑 |
10 | 花守の丘 |
11 | secret game |
12 | Maze |
13 | canta per me |
14 | salva nos |
15 | MATERIALISE |
16 | 時の向こう 幻の空 |
17 | forest |
18 | everytime you kissed me |
19 | 野原 |
20 | Parallel Hearts |
21 | Where the lights are |
22 | L.A. |
23 | 目覚め |
24 | 聖乙女の祈り 〜 Guitar Solo |
25 | zodiacal sign |
26 | maybe tomorrow |
En1 | the world |
En2 | I reach for the sun |
En3 | ユメノツバサ |
En4 | farewell song |
En5 | open your heart |
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