緻密な背景情報を持つキャンペーン,柔軟でプレイの幅が広いクイックミッション。これらは「GHOST RECON : ISLAND THUNDER」(GRIT)の大きな魅力だ。
しかし,それらに負けず劣らず,もしかしたら最大の魅力は今回紹介するマルチプレイかもしれない。
確かにCPUが操るキャラクターもかなり高度な判断を行い,共に戦ってくれる。しかし,“声”で意志を伝えあい,ある時は連携し,ある時は独自の判断で行動する仲間がいたら,あるいはもっと狡猾でこちらの予想もしない戦法をとってくる敵がいたら,リアルで手応えのあるゲームになるだろう。
そんなリアルな戦場を僕らに提供してくれるのがGRITのマルチプレイなのだ。
マルチプレイには3つのゲームモードが用意されている。1台のXboxを2人で使う「画面分割プレイ」,2台以上のXboxをLANなどで直接接続する「システムリンクプレイ」,そして世界中のプレイヤーと一緒に楽しめるXbox Liveを使用してのプレイだ。
画面分割プレイはコントローラーが2つあればすぐにプレイ可能だ。その名の通り,1台のXboxを2人で使用し,テレビ画面を上下に分割して一緒にプレイするモードだ。
用意されたプレイスタイルは「協力」「トーナメント」「対戦」の3種類となっている。
「協力」は2人で協力しながらミッションのクリアを目指すスタイルだ。プレイできる内容はクイックミッションに用意された「MISSION」「銃撃戦」「偵察」「防衛戦」と同様で,これらを2人でクリアしていくことになるわけだ。
「トーナメント」は設定したセッション数だけ先に勝利したプレイヤーが勝ちというスタイル。つまりセッション数を3とした場合,3セット先取した方が勝ち,というわけだ。
最後の「対戦」は「トーナメント」と似ているが,こちらは制限時間内でどちらが多く相手を倒したか,あるいは設定した回数先に相手を倒した方が勝ちという,いわゆるデスマッチ形式だ。
■自分のチームは3名までキャラクターを選べる。もちろん1人だけの編成も行えるし,それもまた1つの楽しみ方だ。
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■画面が上下に分かれた「画面分割プレイ」だが,Xboxの表現力も高いため,画面は意外なほど見やすい。
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この「画面分割プレイ」はお手軽に楽しめるので,友達と部屋で軽く楽しむのには良い。同じ画面を見ることになるので,当然のことながら相手の手の内が見えてしまう。どちらかというと緊張した戦いというより,「あ,こんちくしょー!」などと言いつつ並んで楽しく,というプレイとなる。
お手軽とはいえ,兵士や装備の選び方でかなりプレイスタイルも変わってくる。また,相手の選ぶ武器でその相手の性格もうかがい知れたりして面白い。機銃を抱えてがむしゃらに突っ込んで来る奴もいれば,狙撃銃を持ってひたすら匍匐前進する奴など,これは端から見ていても面白いものだ。
また,それぞれのプレイヤーはプレイヤーとCPUが操る2名の計3名までのチームを編成できる。随時切り替えての行動が可能なので,タイプの異なる隊員でチームを編成してプレイするのもいい。当然,1対1のプレイも選択できる。
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IMPRESSION
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システムリンク/Xbox Live:概要
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システムリンクとXbox Liveでのプレイは接続方法が異なるだけで,実際のプレイ内容は基本的に一緒だ。
システムリンクではXboxが2台の場合はシステムリンクケーブルで直接つなぐ方法がある。また,それとは別に2台以上の場合,イーサネットハブを介したイーサネット接続を利用することができる。しかし,これはその場に複数台のXboxやテレビが必要だということを意味している。かなり特殊な状況でなければ,この方法での接続はまず無いと思う。
やはり僕らにとって一番現実的なのはXbox Liveを使うことだ。これは当然インターネット環境が必要になるが,その環境さえあれば,世界のプレイヤーと繋がることができるのだ。
最大で16人が集まり,8種類のゲームタイプと,それに各種の設定を施すことができ,さらには集まったプレイヤーの工夫次第で無限ともいえる遊び方が楽しめる。
そしてもちろんXboxならではのボイスチャットでお互いに連絡を取り合って行動するのはまさに実戦の雰囲気が楽しめるはずだ。
■やはり人数は多いほど面白い。行動開始前に作戦を確認しあったり,敵を発見したときの報告など,やはりボイスチャットによるスムースなコミュニケートがありがたい。
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