そして戦いはネット上へ
東京赤坂の夜,SBG編集部にヘッドセットマイクを装着した1人の兵士の姿があった。兵士はおもむろにXboxの電源を入れ,「GHOST RECON ISLAND THUNDER」を起動するとネットの戦場へと乗り込んでいった。
「GHOST RECON ISLAND THUNDER」の真骨頂ともいえるのがXbox Live!を通じたネットワークプレイだ。
Liveを通じてのプレイを一度体験すると,それまでしていたソロプレイはこのネットワークプレイのトレーニングだったように思えてくる。
実際のフィールドで仲間と声を掛け合ってゲームをプレイしていると,本当に自分が戦場に出ているような,妙な錯覚にとらわれる。それほどリアルな戦闘が体験できるのだ。
Xbox Live!に接続し,まずは肩慣らしに「個人戦」を行っているセッションを検索して接続してみる。ゲームタイプ「最後の生存者」によるデスマッチ戦が始まった。
フィールドに降り立つとまずは全員が集まって顔合わせをしましょうか,ということになり,フィールドの中心に全員が集合することとなった。
しばらくすると自分の好みの武器を持った兵士達が一同に介した。
オーソドックスなM16にグレネード,分隊支援用火器のM249,ロシアの名銃AK47などなど,バラエティに富んだ武器を持つ兵士が怪しく立ちつくす。
私は各自の武器を見て予測される戦闘スタイルなどを鋭く分析するのであった。しかし……。
■まずは集合してお互いの姿を眺めあう面々。妙にマニアックな装備を選ぶ者ばかりでかなりディープな会話が……。 |
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■クネクネした奇妙な動きで踊るのはどうやらGRITではお約束らしい。過酷な戦場での和やかな風景……なわけない。 |
いつしか各自が使用する武器談義などが始まり,これから凄惨な戦いをしようという雰囲気ではない。
さらに画面ではいつしか奇妙なクネクネダンスとしか表現しようがない動きをする者が現れ,そのダンスはやがてその場に集まった者達全員に感染するかのごとく広まっていった。これは十字キーを左右に入れた時にとる,覗き込みのアクションだ。
ヘッドセットからはお互いの笑い声が和やかに伝わってくる。これでいいのか……?
やがて誰からともなく,さていきますか(逝きますか?)の声があがり,各自は思い思いの方向へと散らばって行った。
「皆さんオッケーですかー?」の声に「オッケー!」「準備よし!」「いつでも!」と返事が返る。いよいよ戦闘開始だ。
■この画像はチーム対抗戦のもの。特殊部隊の真似をしてダイナミックエントリーをしてみたりと余裕を見せている。まあ1人やられているわけだが。
声を潜め(る必要はないのだが),まずは周囲を警戒する。こちらから動くか,それとも周りの出方を待つか,悩ましいところだ。
そのとき,遠くの建物の陰から静かに現れる兵士の姿が見えた。ズームインし素早くターゲッティング,そして一連射すると倒れ込む相手の姿が見えた。
ヘッドセットからは「あっ!」という驚きとも悔しさともとれる声が聞こえてくる。
早々の1ポイントに満足していると,横から猛烈な連射が飛んできた。このセッションでは「脅威インジケーター」が表示されているので,大まかな敵の方向がわかる。
またGRITでは誰かが発砲するとその方向がサイトの周りに表示される。
そのため発砲することは,周囲の敵にこちらの位置を教えることにもなりかねないのだ。もちろん撃った銃のマズルフラッシュ(閃光)もこちらの位置を敵に教えることになる。
■見敵必戦! 個人戦では周りのプレイヤーは全て敵。視界に入りしだい即殲滅だ。 |
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■遮蔽物が豊富にあるマップはいかに有利なポイントを確保するかが重要だ。 |
結局,1ゲットに気がゆるんだ私は中距離からのM249の猛烈な連射の前に倒れた。このセッションでは復活回数が3回に設定されていたため,復活を遂げるとまた戦線復帰である。
銃声が聞こえるたびにヘッドセットには「よしっ!」とか「くっそ〜!」などという短い声が飛び込んでくる。それと同時に画面上に表示される戦況ログで誰が誰を倒したかが読みとれる。
「え〜! 今撃ったの誰!?」「後ろがガラ空きだったよ」などと,会話は比較的和やか(?)な雰囲気で戦いは続いた。
復活回数の設定もあり少々長期戦になったが,やがて私の復活回数も底をつき,オブザーバーモード(観戦モード)に自動的に移行してしまった。
第三者の戦闘を眺めるのも戦略の良い勉強になり,これも目が離せない。
やがて最後の1人が決定するとねぎらいの言葉が飛び,セッションは終了となった。 次のページへ
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