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世界最強ママチャリで往く! 埼玉発、東京湾行きサイクリング散歩するガジェット(1/3 ページ)

最新型電動アシスト自転車ビビチャージ・W、16Ah予備バッテリー、自転車対応ゴリラナビ、ガーミンGPSサイコンというママチャリフル装備30万円オーバー仕様で、埼玉から葛西臨海公園まで往復約70キロメートル、荒川サイクリングロードを往ってまいりました。

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世界最強ママチャリ、日本に現る!!

 筆者が執筆させていただいた「売れるのには理由がある」でも紹介しており、前回の「散歩するガジェット」でも少々顔を出しておりましたが、パナソニック サイクルテックから2011年12月1日に、電動アシスト自転車ビビシリーズ最上位モデルが発売されました。

画像画像 今回お借りしたのは26インチのビビチャージ・W(左)。27インチのビビチャージWT(右)との違いはサイズとフレーム形状などで、バッテリー容量が16Ahなのは変わらず。Wが女性向け、WTが男性向けを想定したモデルだ。購入検討中の読者諸兄姉は、公式ページから取扱説明書のPDFファイルがダウンロードできるので一読をおすすめ

 予備知識なしだと「ちょっとオシャレなママチャリタイプの電動アシスト自転車だよね?」というだけで、超軽量のロードバイクや前後サスペンション付のマウンテンバイクなどに比べてインパクトないかも……。しかし、このビビチャージ・Wとビビチャージ・WTは、従来パナソニック電動アシスト自転車で一番容量が大きかった12Ah(アンペアアワー)のものに比べて、最大容量比約33%アップの16Ah大容量リチウムイオンバッテリーを搭載しています。加えて、走行中に発生する運動エネルギーから発電、充電できる回生充電機能も備えているんです。

 「16Ah」とか「回生充電機能」だけだとピンとこないかもしれませんが、1回満充電にすると走行距離なんと約160キロメートル。160キロメートルというと、ITmedia編集部のある東京都千代田区の大手町駅(東京駅)周辺から小田原駅、沼津駅を通り越し、静岡駅手前の清水駅周辺まで行ってしまう計算です。とはいえ、これはあくまでもカタログスペック上のことで、しっかり「『平地充電』モードでの走行距離の目安数値」であり、「実際の走行距離は走行条件により変化します」とも注記されていますから、「実際の道を長距離走行した場合はどうなるの?」というところも含めまして、今回の「散歩するガジェット」で最強ママチャリの楽しみ方を探っていきたいと思います。

 さて、このビビチャージだけでも市販されているいわゆるママチャリの中で、おそらく日本最強といっても過言ではないスペックですが、今回はさらに強力な助っ人を用意しております。

防滴ナビ+プロチーム使用サイコンで世界最強に!!

 まずは2011年12月9日に発売の、パナソニック ゴリラCN-MC01Lです。最近はポータブルナビゲーション製品も珍しくなくなっておりますが、自転車にフォーカスした製品はまだまだ少ないもの。JIS規格IPX5相当の防滴仕様も心強いです。

 ゴリラも他のポータブルナビゲーション同様に年齢や性別・体重を登録しておくことで消費カロリーなどを表示してくれるのですが、今回は走行中の心拍数も見てみたいということで、あの自転車ロードレース、ツール・ド・フランス参加プロチームのガーミン・バラクーダ(元ガーミン・サーヴェロ)でも使用している、2011年3月発売の最新GPS内蔵サイクルコンピュータ、ガーミンEdge800の日本語バージョンEdge800Jもお借りしました。

 加えて、自転車本体だけでなく16Ahバッテリーの予備も、質実剛健な山岳用品の製造販売で定評のあるモンベルからお借りしたシートパックをリアキャリアに固定し収納しました。これらを装備したビビチャージ・Wは、おそらく日本最強、否、世界最強ママチャリといっても過言ではないのです。たぶん。

 ビビチャージ・Wの希望小売価格が16万5000円、ゴリラはオープン価格ですが2012年1月現在の実売価格が3万5000円前後、Edge800Jが標準小売価格7万9800円、16AhバッテリーNKY384B02の希望小売価格が4万6800円、シートパックと別売りのシートパックレインカバーの価格がそれぞれ4200円と2200円となっておりますので、まさに「散歩するレジャー」のためだから実現したという、どれも新製品最新型のフル装備。もし購入していたならば30万円オーバーの超豪華仕様となっております。この点でも、世界最強ママチャリを自負して止みません。ちなみに、パナソニックの電動アシスト自転車は豊富なラインアップをそろえており、実売8万円前後から購入可能であることを付け加えておきます。悪しからず。

画像 4.3インチ大型液晶の自転車対応SSDポータブルナビーション、ゴリラCN-MC01L。大きく見やすい液晶、防滴性能など安全に直結する点がしっかりおさえられている。自転車に固定するクレードルも一式セットになっており、オプションを追加購入することなく使用できるのがありがたい
画像 98グラムの小型軽量ボディでロードバイクに装着しても邪魔にならない。プロフェッショナルも使用しているGPS内蔵サイクルコンピューターEdge800J。ペダルの回転数が分かるケイデンスセンサーや付属のハートレートセンサーで心拍数も計測可能だ

画像画像 ゴリラは自転車用取付クレードルで、Edge800Jはハンドルバーステムマウントで、シートパック(予備バッテリー、レインカバー入り)はベロクロストラップで固定。それぞれワンタッチで取り外しができる。シートパックは撥水加工されていて、軽い雨ならばレインカバーなしでも使用可能なのが心強い

143キロメートル走ってみてルートを決定

 当初は、パナソニック製ナビゲーションのユーザーが利用できるホームページ「おでかけ旅ガイド」を眺めながら、日帰り温泉にでも行ってやろうかと意気込んでいたのですが、逆走や無灯火の自転車、路上駐車が多く、一般道の長距離走行は断念。今回の趣旨ではないので詳しく書きませんが、自転車は左側通行で、ランプは相手に見てもらうために点灯するものですし、路上駐車はドアが開くのも見込んでその間隔も開けて通行せねばならないので幅が広い道路でも危険このうえないのです。

 もしものことがあってはお借りした関係各位に迷惑がかかるということで、走行はなるべくサイクリングロードにしようという方針に変更。最初に自転車を引き取ったパナソニックセンター東京(お台場)から晴海大橋を渡り、銀座から秋葉原を経由し、国道4号線などを走って自宅までの27.6キロメートル、東京都足立区の北千住から荒川河口までの26.6キロメートル、埼玉県の綾瀬川沿いを進む11.1キロメートル、綾瀬川沿いから荒川サイクリングロードに入って葛西臨海公園までの77.7キロメートルと、それぞれの状況を考慮し、綾瀬川から葛西臨海公園までのルートを設定しました。

 ちなみに走行距離は、お台場、自宅間がGoogleマップのルート・乗換案内検索のものである以外は、ゴリラで記録したGPSログを使用していますが、高速道路下など、GPSの電波が届かない場所の走行や、到着寸前にバッテリーが切れて、最後まで記録できなかったことや(ちゃんとバッテリー残量警告が表示されます)、行き止まりの場所に入ってしまい戻ったりもしていますので、あくまでも目安です。

画像 Google Earthにゴリラで記録したGPSログデータ(KML形式ファイル)を読み込ませて実走ルートを表示したもの。葛飾区のあたりでルートを外れているのは、帰路ルートを誤ったものの、そのまま大通りまで出て北上したため。「距離:70.3km」「所要時間:3時間38分47秒」だが、時間は撮影のために停止していた時間が長く目安にはならない


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