パイオニア、フロントガラス前方にAR情報を表示するカーナビ:未来的カーナビ
パイオニアの新しいカーナビはヘッドアップディスプレイを備え、フロントガラス前方にルート情報などを表示する。
パイオニアは5月8日、AR(拡張現実)情報をフロントガラス前方に映し出す「カロッツェリア サイバーナビ」カーナビシステムを発表した。7月下旬に発売する。
「AR HUD(ヘッドアップディスプレイ)ユニット」を搭載し、ドライバーの約3メートル前方に、ルート情報などを約90×30センチ大でカラー表示する。現実の風景に重ねて表示するため、運転に必要な情報を瞬時に把握でき、視線移動と焦点合わせも大幅に軽減されるとしている。
ルート情報や車間距離などをシーンに合わせてAR HUDユニットに表示する「AR HUDビュー」機能を備える。ドライバーモードではルート情報や車間距離を、高速道路に入るとハイウェイモードに自動的に切り替わり、高速の出口までの距離や渋滞箇所などの道路状況などを表示する。
「パーキングウォッチャー」機能もあり、混雑情報を取得できる駐車場を目的地に設定すると、通信機能を使って混雑情報を更新して表示する。地図にない道路を走ると地図上に道路を自動生成し、ルート案内に利用する「ロードクリエイター」機能もある。NTTドコモのFOMAサービスで、3年間無料で通信機能が使用できるデータ通信モジュールも同梱される。
別売の「クルーズスカウターユニット」を使えば、フロントガラス越しの映像を撮影して、リアルタイムに解析してドライブ情報を表示する「ARスカウターモード」を利用できる。
カーナビ本体には7V型ワイド液晶ディスプレイを搭載し、地上デジタルTVチューナー、DVDドライブ、USBおよびSDカードスロットなどを備える。価格はオープンで、実売予想価格は1D+1Dメインユニットタイプの「AVIC-VH99HUD」がおよそ32万円、2Dメインユニットタイプの「AVIC-ZH99HUD」が約30万円。
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