小型ボクシングロボットをオトナが本気で遊んでみた!! 後編:「バトロボーグ20」vsロボットプロレス(3/3 ページ)
前編では「バトロボーグ20」の基本的な部分を紹介しましたが、後編ではいよいよロボットプロレス団体「できんのか!」協力によるプレイの様子を紹介します。1vs1のバトルだけでなく、チーム勝ち抜き戦、バトルサッカーなどもやってみました。
ナガレゴールド氏
ロボットの大きさは、プレイしてみて絶妙だと思いました。これより大きいと、子供が持ち運んで遊びに行くというのが難しくなるだろうし、これより小さいとパンチがパワー不足でおもしろくないと思います。
1vs1の「チーム勝ち抜き戦」は、昔遊んだポカポンゲームのように単純なのにエキサイトして楽しかったです。移動にコツがいるので、それを練習してうまくなって楽しくなるか、それでイヤになってしまうのかが、「バトロボーグ20」を楽しめるようになるかどうかの分かれ目だと思います。
ルールを決めておいて、すぐバトルになるようにフィールドを狭く設定したりしておけばちゃんと楽しめる競技になると思います。やっぱり、柔道団体戦風の「チーム勝ち抜き戦」がいちばん楽しめました。
いしかわ氏
昔、子供の頃にみんなで集まって、持ち寄ったおもちゃで「どうやって遊ぼうか?」と相談しながら遊んだのを思い出しました。「バトロボーグ20」にも、「次はこのルールで遊ぼう!」とその場、その場で自分たちで工夫する楽しみがありますよね。
ただやっぱりミニ四駆のようにカスタムしたくなるので、そういったパーツやカスタムしやすいタイプの「バトロボーグ20」があれば良いと思います。公式ホームページで、フィールド用の競技シートのPDFファイルがダウンロードできるようになっていますが、そういった感じでロボットのデザインや顔の画像データをホームページで配布して、印刷して貼ると、自分だけの1体にできるとか、そういことがあってもおもしろいですよね。
公式ホームページの「大運動会」は良いコンテンツだと思いました。それに加えて、いろいろな遊び方を公式ホームページで募集して、公開してもらえるともっとみんなで楽しめると思います。
「バトルサッカー」はもっと自由に動かしたくなってしまって、ただただもどかしかった(笑)。でも、1対1の「チーム勝ち抜き戦」では、うまく動かないもどかしさが逆におもしろさに繋がっていましたよね。
くぱぱ氏
みんながおもしろかったという、1対1の「チーム勝ち抜き戦」は、自分がバトルに弱くてすぐ自爆したりしたので、正直あまり楽しめませんでした。「バトルサッカー」のほうが、だんだん慣れてくると、うまくスピーディに移動できるようになって楽しかったですね。
二足歩行ロボットのサッカー競技だと、ロボット1台1台の性能や重さがぜんぜん違ってしまうのですが、「バトロボーグ20」でプレイすれば、みんながイコールコンディションで闘えて有利不利がないところも良い点だと思いました。
公式スラロームコースみたいなものをメーカーに設定してもられば、ひとりで遊んだり練習したりタイムアタックできたりして、バトル以外にも楽しめるのではないでしょうか。
ノボリサカ氏
20体同時に無線操縦できるという製品で、この価格は安いと思いました。いろいろ無線操縦のおもちゃのことは調べたり実際に買ったりしていますが、そもそもこれだけの数を同時に動かせるという製品自体なかなかほかにないです。ペアリングが、「何番に振り分けて……」といったことを一切考える必要がなく、機体の電源を入れてからコントローラの電源を入れるだけという簡単さなのも評価できます。
せっかく優れた製品なので、欲をいうとオリジナリティが欲しくなってしまいますね。「エキサイティングVSセット」が発売されたとはいえ、基本カラー4つ、シール2タイプだと限界があります。やっぱり、「オレ様仕様」にしたいじゃないですか(笑)。私も製品開発が仕事なので、「カスタムパーツだけ売れ残ってしまうのでは?」というメーカー側の懸念は良く分かるのですが……。
見ため目だけでなく、性能的にも機体に個性があるとうれしいですね。操作が難しいトリッキーな機体だけどうまく扱うと強力だとか、曲がるのは苦手だけど直進性能はピカイチというような特徴の機体があれば、もう1機追加で買ってしまうかも(ノボリサカ氏は、1体購入済)。なんでもできるロボットだと敷居も価格も上がってしまうので、あまり複雑な機構でないというのは理解できる仕様なのですが。
お子さんには、どうやって腕を振っているのかとか「バトロボーグ20」の構造を考えながら遊んでもらいたいですね。そうすれば、ただ遊ぶのとはまた違った楽しさがあるし、そこから「自分でも何か作ってみよう!」と発展していくと思うんです。
筆者より
パーツが折れたりすることはなかったのですが、輸送中に外れてしまい、プレイ前にはめ込んだということがありました。ロボットが小型なだけに、パーツも細かく紛失の恐れもあります。パッケージをとっておいて、持ち運ぶ際はロボットを入れると良いと思います。
コードのある製品はみなそうですが、ヌンチャク型コントローラのコードの付け根部分も、無理に曲げたり引っ張ったりすると断線の可能性があります。無造作にカバンに放り込んで運ぶということは、避けたほうが良いでしょう。「バトロボーグ20」は玩具ですので一定の強度は確保されていますが、無線操縦する精密機器という側面もあります。せっかく買ったお気に入りのロボットを大事にしてもらえたらと思います。
また内蔵されているリチウムイオン電池は、取り扱いを誤るとショートの恐れがあり大変危険です。廃棄方法などは説明書に書いてありますので、大人が読んで理解しておくようにしたいものです。
「できんのか!」ベストバウト
それでは、最後に今までに行われたロボットプロレス「できんのか!」の試合の中から、ミステル・タマオ総統おすすめのベストバウト映像を紹介して終わりたいと思います。また、埼玉県草加市で11月3日に開催される「草加商工会議所まつり」のイベントとして行われる「できんのか! 11」では無料でロボットプロレスが観戦できます。ご興味のある読者諸兄姉におかれましては、ぜひ「できんのか!」公式ホームページを確認いただきたいと思います。
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