「ココロベア」は、スマートフォンを腹部の固定ユニットに取り付け、3.5ミリステレオプラグを接続、おしゃべりしたりして楽しむぬいぐるみ。メーカーは明和電機のオタマトーンなども販売しているキューブなのですが、開発担当者が「自信作だが、なかなか伝わりにくい製品」というだけあり、確かに筆者も製品の資料だけではピンときませんでした。そこで、実際にキューブさんにうかがって、ほぼ製品と同等のプロトタイプ「ココロベア」にしゃべってもらってきました。
不思議な没入感あり
なんだか最初は、ぬいぐるみの「頭の後ろのほうから声がしているような……」と音の鳴りかたが気になってしまった筆者でしたが、視線を腹部のスマートフォンから、ぬいぐるみの顔に移して口がパクパクするさまを見つめていたら、なんだか本当にクマがおしゃべりしているかのような気分になってきました。このあたり、ほかのぬいぐるみ系玩具、ほかのスマートフォンアプリでは味わったことのない、なんともいえない摩訶不思議な没入感が「ココロベア」にはあります。それでは、論より証拠で映像を観ていただきましょう。
単純なだけに応用がきく
ところで「ココロベア」の仕組みなのですが、「音の強弱を認識して口を動かす」という単純明快なものなので、実はスマートフォンのみならず、ジャックが合って音声入力できるものであれば、なんでもOKなのだそうです。音がずっと鳴り止まない音楽などは口が開きっぱなしになってしまうので、歌うのは苦手だそうですが、ラジオの株価の放送や語学講座などで使ってみてもミスマッチ感がおもしろいでしょう。朗読系アプリや声優さんが声を吹き込んでいるキャラクター系のアプリとも、相性が良いものが多いそうです。
また実際、キューブでは出張中の社員が「ココロベア」を使って会議に遠隔参加するという試みをしたそうなのですが、真面目な議題の中、1つの席にぬいぐるみが腰掛けているという見た目の異質感はあったものの、特に議事進行などに差し支えはなかったそうです。ただし、参加した社員の報告によると、最大の問題は「深刻な報告をしても、その深刻さが伝わらないこと」だったそうです。
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