Facebookって何ができるの? 便利な8つのポイント:今日から始めるFacebook(基礎編)(1/2 ページ)
2011年になってたびたび話題になっているFacebook。日本での利用はまだ始まったばかりです。FacebookはmixiやTwitterと何が違うのか。どんなことができるのか。全世界7億人以上が利用する巨大ソーシャルネットワークの特徴をまとめました。
ガチャピンからホリエモン、鳩山元総理まで、2010年は“誰もがつぶやく”Twitterの年でした。そして、2011年は“誰もがつながる”Facebookの年になると言われています。
今年になってFacebookへの注目が高まってきています。一番のきっかけは、映画「ソーシャル・ネットワーク」が公開されたこと。チュニジアやエジプトで、市民がFacebookなどのネットツールを活用して団結したことも“Facebook革命”としてニュースになり、3月11日の東日本大震災の際は、Twitterやmixiとともに安否確認ツールとして注目されました。
一方で、Facebookという名前は耳にするようになったものの、まだ使ってないし、よく分からない、使う予定はないという方も少なくないと思います。じわりじわりと広がるFacebookですが、Facebookを使うと何ができるのでしょうか。
Facebookで何ができる? mixiやTwitterとは違う?
Facebookは、mixiと同じソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS:会員制交流サービス)というカテゴリに当てはまります。友達を見つけたり、自分の近況を報告したり、共通の興味を持った人が集まるコミュニティーを作ったり、写真を共有できる点は同じです。最近はやりのソーシャルゲームもたくさんあります。両者が決定的に違うのは、Facebookは実名登録が原則という点です。
Facebookは、現実の“つながり”をネット上で再現する、つまり、現実世界での知り合い(実際に会ったことがある人)とネットでも交流するためのサービスです。大学内の交流サイトとして始まったことも、実名制の大きな理由となっています。そのため、全く知らない誰かとFacebook上で友達になることはあまりありません。“つながり”という意味では、実はmixiより内向きと言えます。
一方で、Facebookのユーザーでなくても企業の公式ページ(Facebookページ)や、個人のプロフィールページにアクセスすることができたりと、mixiよりオープンな部分もあります(どこまで情報をオープンにするかは自分で決めることができます)。企業のFacebookページではUniqloや無印良品、スターバックスがファンを集めています。ちなみにねとらぼもFacebookページを持っています。
Twitterとも似ている部分があります。Facebookにログインすると、まず「ニュースフィード」が表示されて、友達の近況報告などさまざまな情報が流れてきます。Twitterのタイムラインに似ていますが、Twitterに投稿した情報がリツイートによってどんどん拡散するのに比べると、Facebookでは仲間内でのやり取りが中心になります。またTwitterはすべての情報が流れてくるのに対し、Facebookでは表示する情報を絞ることもできます。
このように、それぞれのサービスには特徴があり、得意な面や不得意な面があります。ここからは、具体的にFacebookの便利なポイントを8つ紹介していきたいと思います。
1. 友達の更新情報が一目でわかる「ニュースフィード」
前述の通り、FacebookにはTwitterのタイムラインに似た「ニュースフィード」というページがあります。友達や「いいね!」を押した企業ページ(Facebookページ)の更新情報など、あらゆる情報が流れてくる場所です。すべての更新情報を一覧できるのが便利です。
時系列で友達の情報をすべて表示する機能のほかに、「ハイライト」という、盛り上がっている投稿(コメントや「いいね!」が多くついている投稿や、Facebook上で頻繁にやり取りをしている友達の投稿)だけを見せてくれる機能もあります。Twitterでは「フォロー数が増えて、すべての情報を見られない」という声が出てくるようになってきましたが、Facebookではこの「ハイライト」機能によって情報を絞り込んで見ることができます。
もちろん友達の情報を見るだけでなく、自分の更新情報も書き込めます。投稿できるのは「近況」「写真」「動画」「リンク」「クエスチョン」。近況はツイートのような短い文章ですが、文字数制限は500文字程度です。日記などの長文は、Facebook純正の「ノート」アプリで書くことができます。写真・動画は、ファイルをアップロードしたり、Webカメラで撮影して投稿することができます。ちょっと便利なのが「リンク」で、WebページやYouTubeのURLを貼り付けるだけで、そのページのタイトルや画像が自動で投稿されます。「クエスチョン」は、自分で質問と選択項目を作成し、友達にアンケートを取れる機能です。
2. 「いいね!」で気軽に感想を伝える
友達の書き込みやネットのニュース記事、ショッピングサイトの商品を見て、「いいな」「面白いな」と思っても、感想を投稿するのはちょっと面倒だったり、どんな風に書いていいのか分からない――そんなことはないでしょうか。「いいね!」ボタンは、そんなちょっとした「いいな」「面白いな」という気持ちを、ボタンをクリックするだけで気軽に伝えることができます。最近はねとらぼのように、Facebookの「いいね!」ボタンを設置したページが増えてきています。
「いいね!」ボタンを押すと、「山本恵太さんがにねとらぼついて『いいね!』と言っています」といったように友達のニュースフィードに表示される(ボタンの設置方法によっては表示されないこともあります)ため、自分がいいと思ったものを友達にお勧めする効果もあります。自分の「いいね!」に対してさらに友達が「いいね!」を付けたり、コメントを付けたりすることも可能です。
「いいね!」ボタンは上記のようなボックスタイプのものもあります。こちらは「ねとらぼ」のFacebookページを例にした「いいね!」ボックスです。「いいね!」ボタンの下に表示されているユーザーは、Facebookにログインしている場合、“友達”が優先されるようになっています(ログインしていない場合はランダムで表示されます)。自分がまだ「いいね!」を押していない場合、これだけの“友達”が「いいね!」を押しているなら、このFacebookページは安心だろうという質の証明になりますし、どういった“友達”が「いいね!」を押しているかを見ることで、ページの趣向を知ることもできます。
3. 写真の共有が簡単にできる――タグ付けで交流が深まる
皆さんは普段、ケータイのカメラやデジカメで撮った写真をどのように共有していますか? 見せたい相手に1人ずつメールで送ったり、PicasaやFlickrなどの写真共有サイトを使っているのではないでしょうか。mixiのアルバム機能を使っている人も多いと思います。
Facebookにも、mixiのアルバム機能と似た機能があり、写真をアップするだけで友達のニュースフィードにその情報が流れます。mixiと違うのは、写っている人の顔を指定して、その人の名前と関連づけるタグが付けられる点です。この機能は、例えば異業種交流会や結婚式の二次会、サークルの新人歓迎会など、「話は盛り上がったんだけど……あの人の名前なんだっけ?」というときに役立ちます。
集合写真を撮ったら、忘れないうちに写っている人の顔に名前をタグ付けしておけばOK。タグからその人のプロフィールにたどり着けるので、どういう経歴の人でどういう趣味を持っているのかなど詳しいことが分かります。「また次に会ったら親しくなろう」ではなく、まだ知り合ったばかりの人でも深く相手を知ることができるのです。もちろん、これはお互いがFacebookのユーザーであることが前提です。
アルバムは、URLを教えるだけでFacebookのユーザーではない人にも公開することができるので、PicasaやFlickrのような使い方もできます。これはmixiより広い範囲に公開できるので便利ですが、同時に間違ってそのURLを(例えばTwitterなどで)公開してしまったときなど、不特定多数に見られるリスクがあるのも事実です。mixiのような足あと機能はないため、誰が見に来たかを確認することはできません。
4. グループ機能でコミュニティー作り
Facebookのグループ機能は、mixiのコミュニティーのようなものです。誰でも参加できるグループも、非公開のものも作ることができます。こちらも実名での利用になりますので、熱くなりすぎて“荒れる”ことが少ないのが利点です。公開のグループ(例えば、趣味に関するものや有名人のファンコミュニティーなど)では、直接の知り合いかどうかを問わず、同じ関心を持っている人と交流でき、非公開のグループでは特定の人と交流を深めることができます。
「X Japan」ファンが作成した公開グループ。Facebookユーザーなら誰でも投稿内容やメンバーを見ることができますが、自分で投稿するには管理人の承認が必要です(管理人でなくともメンバーの招待があれば参加できるグループもあります)
アイティメディアでは、社員だけが参加する「社員食堂」という名前の非公式の非公開グループを作っています。「お土産のお菓子があるので食べたい方どうぞ」というカジュアルな書き込み、飲み会の写真、真面目な内容まで、まさに社員食堂でするような会話が繰り広げられています(アイティメディアには実際の社員食堂がありません)。ニックネームだと、どこの部署の誰が発言しているのか分からず、話に入りづらいこともありますが、実名だとそういったことはありません。ここから、オフィス内で実際の会話にもつながっているようです。
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