ジョブズ氏、Mac OSのライセンス供与考えていた――元Compaq幹部語る
Compaqの元会長ベン・ローゼン氏が故スティーブ・ジョブズ氏との思い出を振り返り、ジョブズ氏がMac OSのライセンス供与を持ちかけたことを明らかにした。
故スティーブ・ジョブズ氏はMac OSをCompaqにライセンス供与することに関心を持っていたと、当時のCompaq幹部が自身のブログで語っている。
Appleの初期のころにジョブズ氏と親交があったCompaqの元会長ベン・ローゼン氏は、「スティーブの思い出」と題したエントリで思い出を語っている。その中で、1999年にCompaqの臨時CEOを務めていたときに、ジョブズ氏から重要な話があるという電話を受けたエピソードをつづっている。CompaqのPCにWindowsに加えてApplのOSを搭載してほしいという話だったという。このときCompaqは世界最大手のPCメーカーだった。
だが結局この話は実現しなかった。CompaqはMicrosoftに宣戦布告する気はなかったし、ジョブズ氏もAppleの重要資産であるOSのライセンス供与について思い直したという。Appleは一時OSのライセンス供与を行っていたが、ジョブズ氏が1997年に復帰してからは終了していた。
またローゼン氏は、2007年に最後にジョブズ氏と連絡を取ったときのことも記している。返事を期待せずに8年ぶりに「熱心なAppleユーザーに戻ったよ」と伝える電子メールを送ったところ、「うれしいよ」と返事が来たという。「われわれがMacで成し遂げたことを君が気に入ってくれたらいいが。もちろん、わたしの見方は偏っているけど、MacはWindowsよりも数光年先を行っていると思う」
返信が来たのは8月1日だったため、ローゼン氏はこの日をスティーブ・ジョブズの日にしたとしている。
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