ニュース

作り込みと手間が半端ない……! 手作りの短編アニメプロジェクトがすごい

セル画を重ねてアニメを撮影するのと同じように、紙とガラスとカメラで作る短編アニメ映画が制作中。手間暇かかってます。

advertisement

 デジタル時代に、あえてアニメを“手作り”する、そんなプロジェクトが進んでいます。


Astigmatismo(astigmatismo-shortfilm.comより)

 このプロジェクトは、紙で作ったキャラクターと撮影台を使って短編アニメ映画「Astigmatismo」を制作することを目指しています。スペインでイラストやアニメ、ゲームなどを手がけるNicolai Troshinskyさんによるものです。

 セル画を重ねてアニメを撮影するのと同じように、紙に書いて切り取ったキャラクターや背景をガラス板の上に置いて、それを何層も重ねて1コマずつ撮影していきます。撮影台は手作りで高さ2.7メートル、5層に及びます。単に紙のキャラクターを置くだけではなく、ガラスに直接絵を描き足して細かく作り込んでいます。

advertisement

撮影台

紙のキャラクターを使う

キャラクターを置いたガラス板を重ねて撮影

撮影台を上から見ると……

 Astigmatismoはメガネをなくしてしまった少年の話。少年は一度に1つのものにしか焦点を合わせることができないため、アニメの中ではさまざまなものがぼやけて見えます。こうした効果は撮影時にライトを使って作り出しており、あとから映像に視覚効果を加えたりはしないそうです。「コンピュータを使った方が安上がりでは?」という質問に、Troshinskyさんは「本物の光のぼかしはデジタルよりも美しい」と答えています。

 既に予告動画が公開されており、手作りアニメのできばえを見ることができます。撮影の様子も映っていて、かなりの手間暇がかかっていることが分かります。

Astigmatismo予告

 現在はまだ撮影中で完成時期は分かりませんが、Troshinskyさんは既にAstigmatismoの予約を受け付け中。最安で3ユーロ(映像本編、サウンドトラック、ニュースレターのセット)で、金額によってストーリーボードなどの追加コンテンツが付いてきます。

関連キーワード

撮影 | アニメ | 手作り | 海外

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

記事ランキング

  1. ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
  2. 「タダでもいいレベル」 ハードオフで1100円で売られていた“まさかのジャンク品”→修理すると…… 執念の復活劇に「すごすぎる」
  3. フォークに“毛糸”を巻き付けていくと…… 冬にピッタリなアイテムが完成 「とってもかわいい!」と200万再生【海外】
  4. 「申し訳なく思っております」 ミスド「個体差ディグダ」が空前の大ヒットも…… 運営が“謝罪”した理由
  5. 「釣れすぎ注意」 消波ブロック際に“カツオを巻いた仕掛け”を落としたら…… 驚きの結果に「これはオモロい!!」「こんなにとは」
  6. 毛糸でフリルをたくさん編んでいくと…… ため息がもれるほどかわいい“まるで天使”なアイテムに「一目惚れしてしまいました」「うちの子に作りたい!」
  7. 鮮魚スーパーで特価品になっていたイセエビを連れ帰り、水槽に入れたら…… 想定外の結果と2日後の光景に「泣けます」「おもしろすぎ」
  8. 【今日の難読漢字】「男衾」←何と読む?
  9. おじいちゃん「昔はモテた」→孫は信じていなかったが…… “今では想像できない”当時の姿が140万再生「映画スターのよう」【米】
  10. 「リンゴを○○で巻いて焼くとヤバい」 リンゴ農家がオススメする“意外な食べ方”に30万表示の反響 「絶対においしいやつ」