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艦これ新サーバ群「戦歴的」プロフィール「パラオ泊地」編本来なら絶対国防圏を守る最重要拠点のはずだった

第12サーバ群として整備が進む「パラオ泊地」は、並行して設営した第11サーバ群「タウイタウイ泊地」と深い“因縁”を持つ間柄だったりする!

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タウイタウイに続く道を作った南国の楽園

 「艦隊これくしょん」開発運営アカウント(@KanColle_STAFF)は、第11サーバ群「タウイタウイ泊地」と並行して設営を進めてきた第12サーバ群を「パラオ泊地」と命名し、早ければ、10月9日の午前零時から稼動を開始する予定であることを明らかにした。

第12サーバ群「パラオ泊地」は、なんと10月9日午前零時に先行開放を行うとな!

 史実のパラオ泊地は、マリアナ諸島とニューギニア北東沿岸のそれぞれを中継する位置にあって、背後にフィリピンが控えているという地理的条件から、マリアナ諸島と北部ニューギニア、そしてボルネオやフィリピンを目指して侵攻してくる連合軍に対する迎撃拠点として機能する予定だった。

 サーバ群の名称としては「パラオ泊地」となっているが、パラオ諸島の1つであるペリリュー島には飛行場があって航空隊を展開するなど、泊地というよりは基地と呼べる機能を有していた。1944年(昭和19年)2月にトラック基地が敵機動部隊の空襲を受けて基地機能を失った後、連合艦隊司令部はパラオに移り、工作艦「明石」をはじめとする支援艦艇の多くと、戦艦「武蔵」をはじめとする第2艦隊をパラオに配置した。

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 しかし、パラオはマリアナ、トラック、北部ニューギニア、そして、フィリピンから等しく“遠く”離れているが故に戦力の機動的な投入が可能である代わりに、敵の攻撃に対して孤立しやすいこと、そして、燃料などの資源策源地から遠く離れていて輸送が困難という弱点があった。

 実際、1944年3月末に米機動部隊の攻撃を受けて、「武蔵」と随伴する駆逐隊は脱出できたものの途中潜水艦の雷撃を受けて武蔵が被雷する。そして、脱出できなかった支援艦艇や輸送船の多くがパラオ諸島環礁内で撃沈されてしまう。

 特に工作艦「明石」と給油艦「大瀬」「佐多」「石廊」を失った影響は大きく、連合艦隊はパラオを艦隊拠点として使うことと、ボルネオなどからの燃料輸送を断念し、燃料が得られやすいリンガ泊地(シンガポールのすぐそば)まで艦隊拠点を後退した上で、敵侵攻の兆候を察知したらタウイタウイ泊地に集結して待機することになってしまった。

 トラック基地のバックアップ拠点として、マリアナ諸島と北部ニューギニアを守り、来襲する米艦隊を迎え撃つことが期待されていたパラオを失ったダメージは大きく、タウイタウイ泊地にこもった第一機動艦隊の“無為な待機期間”とマリアナ沖海戦の失敗に大きく影響することになる。

ボードウォーゲーム「太平洋空母決戦 ISOROKU'S WAR 1941-1943」(国際通信社)のマップでパラオ泊地の位置を確認する。パラオ大空襲で基地機能と給油艦を失った連合艦隊は、シンガポールに隣接するリンガ泊地まで後退し、ボルネオ島北方にあるタウイタウイ泊地で待機しつつ、マリアナ諸島に来襲する敵艦隊を迎撃した。ウォーゲームマップで確認するとパラオ諸島の位置がいかに重要か分かるだろう

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