残業よさらば! 3DCADと3Dプリンタで「定時に帰れる魔法のリング」作った
社会人生活の夢達成。
はじめまして、「3Dモデラボ」運営事務局のうでみと申します。
ゴールド、プラチナ、シルバーにダイヤモンド……。キラキラ輝く美しいジュエリーは、見る人を一瞬にして陶酔させてしまう恐ろしいシロモノです。「自分好みのジュエリーをデザインできたらなんと楽しいことだろう」と考えたことがある方も少なくないはず。今回、私はそんなかねてからの夢を叶えてきました!
乙女の夢を叶えてくれるのは「make.digitaljewelry」という自分で作った“3Dデータ”から本格的なジュエリーを製作してくれるサービスです。「3Dデータなんて作ったことない」という方でも、ラフ画さえ書ければ大丈夫。ジュエリーデザイナーであり、同サービスの運営者でもある佐藤善久さんが3DCADの使い方からレクチャーしてくれます。
問題はどんなデザインのジュエリーを作るかです。今回作るのはシルバーリング。どうせ作るならこの世に本当に1つしかないものを作りたい。そして、みんなの役に立つジュエリーを作りたい……。ひたすら悩んだあげく、ラフ画が完成しました。
社会人になって2年目ですが、私がいつも悩んでいたことは「どうやってさわやかに定時に帰宅するか」ということです。自分の仕事は終わっても、上司や先輩、後輩が働いている中帰るのはなんだか心苦しい……。
そこでふと、「今日は定時に帰りますよ」というアピールをさりげなくできたら、こんな心苦しくないのではないか、と考えたわけです。
佐藤さん「……」
一瞬変な間が空きましたが、「文字も入力できるので大丈夫ですよ!」と笑顔でデザインのOKをもらえました。 これでさりげなく「今日は定時に帰ります」というアピールのできる夢のような指輪、「定時リング」が実現できそうです。早速データ作成をはじめました。
3Dデータ作成は本当に素人ですが、1時間半程度で「定時リング」が姿を現しました! 実際に加工してくださる工場の職人さんより、「明朝体では細すぎるので、ゴシック体の方がいいかもしれないですね……」とのアドバイスをいただき、フォントは我らがメイリオに変更されました。
この後の工程は、出来たデータを3Dプリンタで出力、出来た“原型”を元に型をとって、シルバー流し込み、磨きをかけて宝石を装着!……という「なんかムズくね?」となる作業ですが、ここからはジュエリー職人さんにバトンタッチ。完成を待ちます。
奇跡のリング完成へ
待つこと2週間。「完成しました!」とのご連絡を受け受け取り先へDASH!!
佐藤さん「……どうぞ」
まんまメイリオの「定時リング」が完成しました!! 興奮が抑えきれません!!! 「定時がより目立つように」という職人の皆さんのご厚意で、文字周りはマット仕上げに。また、リングの内側に私の誕生石でもあるルビーもつけていただきました。
完成後、定時に帰ると決めている水曜日の朝から早速装着です。
若干同僚の顔が曇っている気がしますが、ばっちりアピールすることができました!
気になるのは「この後本当にさわやかに定時帰宅できたのか?」という点だと思います。結果は“いつもよりスーパーさわやかに、かつ円滑に帰る”ことができました。まだ仕事をしている上司や先輩が残る中、ぴったり定時におそるおそる「お疲れさまでした……お先に失礼します……」と言うと、各方面から「あ!! 今日定時リングつけてたもんね! お疲れ~!」と笑顔の声かけが……。確実に空気が柔らかくなりました。
スッキリ定時に帰りたい皆様には本当におすすめです! 3Dデータ共有サービス3DモデラボにてSTLデータもダウンロードできますので、気になる方はぜひ出力してみてください。
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