守りたい、9歳の君のこと　「夜ノヤッターマン」ロリンジョことレパード様にひれ伏せ！：あのキャラに花束を

降臨、我らのレパード様！

　かつて「ヤッターマン」のドロンジョ様を見て、大人の女性のセクシーさに目覚めた男子はさぞ多かろう。だがまさか深夜アニメ「夜ノヤッターマン」でロリコンに目覚めた男子が2015年に激増するとは思わなんだ。

　今話題になっている幼女の名はレパード。9歳。「ヤッターマン」の敵役だったドロンボーのリーダー、ドロンジョ様の末裔です。彼女は「実はヤッターマンは悪い子で、ご先祖様はヤッターマンを倒すために戦い続けていたのではないか？」という疑問を抱きます。そこでトンズラーの末裔・エレパントゥスと、ボヤッキーの末裔・ヴォルトカッツェを率いて、新生ドロンボーを結成。ヤッターマンにデコピンをするべく旅に出る……というお話。

　スタッフがレパードのことをギリギリまで隠していたのがニクイ。最初ティーザーサイトに貼られていたのは、リアル絵になったトンズラー（エレパントゥス）とボヤッキー（ヴォルトカッツェ）だけでした。ところがPV公開と共にまさかの9歳児のレパード様がどどーんと降臨なされました。

清く正しく美しくかわいい子、レパード様

　彼女の最大の魅力は「いい子」だということ。お母さんが「泥棒してはだめよ」「嘘をついたらいけませんよ」としっかりしつけてきたので、彼女は悪事を絶対働かない。人に迷惑をかけない。困っている人がいたら助けてあげようとする。

　幼いなりの「正義」で、彼女は決断し、ヤッターマンと戦います。ヤッターキングダムから送られてくるヤッター兵は、民に圧政を敷いている。みんな苦しんでいる。私がなんとか助けたいと、かなーり強引な決断をします。もちろん彼女1人じゃ何も出来ないのだけれども、それでもなんとかしようとしちゃうのが彼女。

　芯が強く、意思がふらつくことはほとんどありません。けれども幼いがゆえに怖いもの知らずすぎる。「できること」と「できないこと」の区別があまり分かっていない。そんな彼女をサポートするのがエレパントゥスとヴォルトカッツェの大人2人。怪力とメカの技術で、「無茶」をやりこなしていきます。

　オープニングを見ると、やはり彼女は9歳の幼い少女、恐怖に立ちすくむこともあります。彼女の前に颯爽（さっそう）と現れて、身を張って救うのがこの2人。レパードは、伝説の義賊ドロンジョを演じつつ、2人の男に守られながら、前に進む。虚勢を張って笑顔を絶やさず、悲しみに打ちひしがれない少女の姿はあまりに愛しい。

　戦え女の子！　大丈夫、2人のナイトが君を守ってくれるから。

だが興奮する。

　こんな9歳のいい子、守ってあげたいですね。とはいえ「幼い子が、よく知っているドロンジョのセクシー衣装を着ている」というのはエポックメーキングすぎました。見慣れていたゆえに、ハートに矢が刺さる。ほれてまうやろ、こんなん……。

　いやいや9歳の子に興奮しちゃだめだろ……と思いつつも、公式はどんどん燃料を投げてきます。2・3話では服がずぶ濡れになったため裸にシーツ1枚の姿で服を乾かすという爆弾的シーンを投下。4話では露天風呂で、途中であった少女アルエットに抱きしめられるシーンで追い打ちをかけ、さらに5話では雪中で裸足体操服に（ブルマじゃないのが妙にリアル）。

　くそっ、公式め！　こんなにいい子になんて格好をさせるんだ！　もっとやってください！

　加えて「Windows100％」2月号付録ではレパードのMMDモデルが付いてきました。すまん、それはもう「あんな踊りやこんなポーズさせてください」ってことでいいんですよね？　幼ドロンジョ姿で踊る動画には、公式への感謝の言葉が飛び交いました。うん、この流れ「楽園追放」の時のアンジェラでも見たわ。

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　ロリコンホイホイではなく「ロリコン増産キャラ」なのがレパード様のこわいとこ。実際は「守ってあげたい」という父性・母性を刺激する、実に子どもらしい少女です。ところがそういう「良い子」が背伸びして「女」になろうとするのを見る方が、最初から扇情的なキャラよりも刺激が強い。背徳感が半端じゃない。

　デザインも巧み。ドロンジョ衣装って着るとお腹のラインがくっきり出る。幼いおなかのぽっこり感がとても目立つのです。それわざとですよね。ロリコンじゃなかったはずなのに、むずむずしてしまう人続出。

　内容的には死者が出るほど、ハードなアニメ。守ってあげたい、幸せになってほしい。だがどうしよう、見ていてムズムズする。レパード様が次はどんなかわいい姿で登場するか考えるだけで、ブタもおだてりゃ木に登るのではないでしょうか。この木ってのは隠喩な。

（たまごまご）