ブレンディのCMが物議 牛を擬人化した“卒牛式”演出に「マジでヤバい」「相当キテいる」の声
大手広告賞のフィルム部門では銅賞を獲得しています。
AGF(味の素ゼネラルフーヅ)が昨年11月に公開したブレンディのCM「挽きたてカフェオレ『旅立ち』篇」が、現在になって物議を醸しています。
こちらは、特濃牛乳を使用した同商品の魅力を“卒牛式”(擬人化した牛たちの進路発表会)で表現したというもの。そこでは校長先生の卒牛証書授与の声とともに生徒たちの進路が次々と発表されていきます。農場、動物園、ロデオパーク……希望通りの道へ歩める者がいる一方で、製肉メーカーらしきところを告げられ絶叫する子の姿も。
そして、最後に告げられたのが主人公のウシ子。彼女は特別な存在になるために誰よりも努力をしてきたという設定で、その進路こそがブレンディ。夢を叶え涙ぐむウシ子に「濃い牛乳を出し続けるんだよ」と校長がエールをおくり、会場が拍手と歓声に包まれたところで幕が下ります。
こうしたストーリーに加え、「生徒全員が鼻輪をつけている」「名前ではなく番号で呼ばれる」「主人公の胸が大きいことを強調している」などの演出があることから、「マジでヤバい」「相当キテいる」「日本社会のパロディだとしても、風刺効き過ぎで見ていて辛いレベル」など批判するユーザーが続出。一方で「アートとして優れている」「クオリティは高い」といった意見もあり、かんかんがくがくの議論となっています。
同CMは電通とワサビが制作。今年9月に開催された大手広告賞「スパイクスアジア 2015」のフィルム部門では銅賞を獲得しました。昨年の発表時は特設サイトでしか視聴できなかったせいか、今のような反響はなかったのですが、スパイクスアジアへのエントリーに伴い英語字幕版が公開。それにより海外で話題になり、逆輸入するかたちで9月末から国内でも注目を集めています。なお、続編にウシ子の社会人生活を描いた「出会い編」があります。
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