ニュース

なんだこのハイソなワンダバ! ウルトラマンシンフォニーコンサートが予想以上に涙腺刺激

あのヒーローソングが壮大な管弦楽に! 世界に1つの特製バイオリンは78万円だと……?

advertisement

 ウルトラマンシリーズほか円谷プロの歴代作品のテーマ音楽などをフルオーケストラによる壮大な演奏で届ける「ウルトラマンシンフォニーコンサート2015」が11月2日、池袋・東京芸術劇場で行われました。


何だこの絵 (C)読売新聞社

 「ウルトラマン」や「ウルトラセブン」のテーマソングというと、誰でも口ずさめるような耳慣れた音楽。それを管弦楽による大迫力の演奏で聞けるとは! ぜいたくすぎて鼻血ものです。


指揮棒持ってる!

 演奏曲は「ウルトラマンの歌」に始まり、昭和、平成、そして現在放送中の「ウルトラマンX」に至る全シリーズのテーマソングをメドレーで披露。「ウルトラQ」「快獣ブースカ」「ミラーマン」「怪奇大作戦」に「マイティジャック」など、オールドファンには涙ものの楽曲も演奏されました。

advertisement

 そして、ウルトラミュージックといえば忘れてはいけない、防衛チームのテーマ曲、いわゆる「ワンダバ」の歴代曲を立て続けに演奏するというファンにはたまらないセットリストが次々に再現されました。「ウルトラマンシンフォニーコンサート」は毎年この時期に開催されていますが、今回はボーカルを抜きにして楽器による演奏ならではの妙味を強調した構成が特徴的です。

歴代ウルトラミュージックの共演をあらためて聞き入ると、昭和の作品には重厚感が強調されていたのに対し、平成以降、特に最近の作品ではロック調の節回しが目立つなど、時代による変化も (C)読売新聞社

 さらにオーラスでは、オリジナルに再編集されたウルトラマンのストーリーのフィルムに合わせ、場面ごとの劇伴を組み合わせて物語を進めていく「ウルトラマン交響曲」を披露。15分におよぶ大作で、思わず熱いものがこみ上げます。

 ヒーローソングと交響曲の組み合わせはミスマッチと思われる方も多いかもしれませんが、こと円谷作品に限っては必然の組み合わせ。というのも、「ウルトラセブン」や「帰ってきたウルトラマン」などの音楽を手がけた冬木透氏は、蒔田尚昊の名義でクラッシック方面でも著名な作曲家で、「ワンダバ」も彼の手によるもの。ほかの特撮作品と一線を画するウルトラ世界の重厚感を生み出す下地にこうした高尚な音楽があるのです。冬木氏は「宇宙の壮大さを音楽で創りだしてほしいとの依頼で曲を書いた」と当時のエピソードを明かしました。


(C)読売新聞社

 コンサートの進行役には「ウルトラマン」で科特隊のフジアキコ隊員を演じた桜井浩子さんが登場。演奏の合間には、「ウルトラマンX」の田口清隆監督、「ウルトラマン」のメイン監督の飯島敏宏氏、冬木透氏、さらに「ウルトラセブン」のアンヌ隊員役のひし美ゆり子さんがゲストとして登場。飯島氏は「撮っていた当時はこんな立派な劇場で映像が流れるなんて想像すらしなかった」と、来年で50週年を迎えるウルトラマンの人気ぶりにあらためて感心した様子でした。


一品物のウルトラバイオリン。価格78万円も抽選販売に

 また、今回のコンサートを記念し、ウルトラマンカラーをあしらった世界に1つの特製バイオリンも製作。会場内で販売され、お値段なんと78万円、ウルトラマンの故郷・M78星雲にちなんだものです。希望者多数の抽選により、無事1人のファンの手元に。その前に、アンコールでこのバイオリンを使い「ウルトラマンの歌」を演奏し、コンサートは無事大団円となりました。

advertisement

ウルトラマンからの熱い視線を受けながらウルトラバイオリンで「ウルトラマンの歌」を演奏中(C)読売新聞社

 一夜限りの特別な演奏会でしたが、協賛者にはWOWOWも名を連ねており、いずれ映像ソフト化されるかも。朗報を期待しましょう。

ADAKEN

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

記事ランキング

  1. 巨大深海魚のぶっとい毒針に刺され5時間後、体がとんでもないことに……衝撃の経過報告に大反響 2024年に読まれた生き物記事トップ5
  2. ryuchellさん姉、母が亡くなったと報告 2024年春に病気発覚 「ママの向かった場所には世界一会いたかった人がいる」
  3. 【ハードオフ】2750円のジャンク品を持ち帰ったら…… まさかの展開に驚がく「これがジャンクの醍醐味のひとつ」
  4. 「どういうことなの!?」 ハードオフで13万円で売っていたまさかの“希少品”に反響「すげえ値段ついてるなあ」 
  5. 巨大深海魚のぶっとい毒針に刺され5時間後、体がとんでもないことに…… 衝撃の経過報告に「死なないで」
  6. 「脳がバグる」 ←昼間の夫婦の姿 夜の夫婦の姿→ あまりの激変ぶりと騙される姿に「三度見くらいした……」「まさか」
  7. 「衝撃すぎ」 NHK紅白歌合戦に41年ぶり出演のグループ→歌唱シーンに若年層から驚きの声 「てっきり……」
  8. 【今日の難読漢字】「手水」←何と読む?
  9. 知らない番号から電話→AIに応対させたら…… 通話相手も驚がくした最新技術に「ほんとこれ便利」「ちょっと可愛くて草」
  10. 「見間違いかと思った」 紅白歌合戦「ディズニー企画」で起きた“衝撃シーン”に騒然「笑った」「腹痛い」