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小保方晴子氏の博士学位取り消しが確定 改訂稿は審査に付すべき完成度に達していないと判断
大学側に不備・欠陥があったと認め、猶予期間を設けていた。
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早稲田大学は11月2日、元理化学研究所研究員・小保方晴子氏について、博士学位の取り消しが確定したと発表した。
早大は2014年10月6日付で小保方氏の学位を取り消すと発表。ただし、大学側の指導・審査過程に重大な不備・欠陥があったと認め、再度の博士論文指導と研究倫理の再教育、博士論文の訂正のための猶予期間を設けていた(関連記事)。
その後、何度か改訂稿が提出されたが、なされるべき訂正作業が終了しておらず、審査に付すべき完成度に達していないと判断した。小保方氏は猶予期間の延長を求めたが、これには応じないことを決定した。
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早大は小保方氏以外の博士学位論文についても、2006年以降2789本の調査を実施。「不正の方法により学位の授与を受けた事実」が判明した論文(学位取消しの対象)は発見されなかった。ただし研究の本質に関わらない部分において、引用不備などの訂正を要する博士学位論文は89本発見されたという。
(笹原新之介)
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毎年恒例です。【速報】早稲田大学、小保方晴子氏の博士学位取り消しを決定 ただし猶予期間付き
一定の猶予期間を設け、再度学位論文を提出させる方針。
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