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「蛍丸伝説プロジェクト」が資金の一部を阿蘇神社の復旧支援に使用 100万円の送金を決定

「文化継承の基盤となる地域の象徴を支援することはプロジェクトの趣旨から逸脱するものではない」と説明。

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 戦後の混乱で失われた大太刀「蛍丸國俊」を復元する「蛍丸伝説プロジェクト」(関連記事)。クラウドファンディングの成功で順調に進行していましたが、熊本地震により、奉納先の阿蘇神社が壊滅的な状態に。これを受けてプロジェクト代表の福留裕晃さんが、資金の一部を見舞金として使用することを発表しました。

プロジェクトからの報告

 4月21日現在、国指定の重要文化財である阿蘇神社は楼門と拝殿が倒壊し、他の建物も中~大規模の損壊。三の神殿も、余震によっては倒壊の危険があるそうです。福留さんによると、周辺地域のライフラインはほぼ復旧したものの、余震や降雨による二次災害の恐れもあり、予断を許さない状況とのこと。

痛ましい現地の状況(画像はプロジェクトページより)

 同プロジェクトは阿蘇神社の応急処置にと、クラウドファンディングで調達した4500万円以上の資金から、見舞金として100万円の送金を決定。福留さんは「当初目的の刀剣制作に関わる用途ではございませんが、文化継承の基盤となる地域の象徴を支援することはプロジェクトの趣旨から逸脱するものではないと考えておりますので、ご賛同頂ければ幸いです」と説明しています。

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 正確な損壊状況が不明ゆえに断定できないものの、福留さんは阿蘇神社の復旧には最低でも15~20億円が必要と試算。重要文化財として国庫から補助を受けたとしても、4~6億円が必要になるとしています。文化庁の調査によって総工費が確定次第、あらためて修復と再建募金について報告するそうです。

熊本地震以前の阿蘇神社(画像はプロジェクトページより)

(沓澤真二)

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