熊本県益城町の印刷会社プリントオンが営業再開 数々の支援や応援メッセージに「折れかけた心を再び奮い立たせた」
熊本県益城町に社屋を置き、地震によって甚大な被害を受けていました。
熊本地震の影響で注文受付などを中止していた印刷会社プリントオンが、「弊社に関わる全ての皆様へ」と題したメッセージを同社サイト上で公開。完全な形ではないものの、なんとか営業再開にこぎつけた経緯を明かしつつ、関係者への感謝がつづられた内容となっています。
このメッセージでは、震度7の地震によって甚大な被害を受け心が折れそうになったこと、機械の復旧のため多くの業者がかけつけてくれたこと、自身が被災しているにもかかわらずスタッフが復旧に向けて尽力してくれたこと、ライバルであるはずの同業者も支援してくれたことなどが明かされています。また、利用客から「印刷物は必要ないので義援金として受け取っておいてください」「プリントオン様でしか印刷をお願いする気がないので納期はいつでも結構です」などのメッセ―ジを受け「折れかけた心を再び奮い立たせた」とコメントしています。
熊本県益城町に社屋をおき、スタッフの多くが同町に住んでいたというプリントオン。4月18日には「熊本地震における現状の報告」を同社サイト上に公開し、地震によって建物や機材などに甚大な被害を受け商品の製作が不可能となり、同時に物流のダメージによって商品の発送や原材料の調達すらも行えない状況になった事を報告。その後も、ライフラインが復旧したことやメンテナンス完了の見込みができたことなど、複数回に渡って現状報告は続いていました。
同人誌の印刷などに注力していたプリントオン、注文の一部受付の開始を告知するツイートは既に5000RTを突破しています。「嬉しいです!今後も是非利用させて頂きます」「また御社で本やグッズを作成したいと考えております」「まだまだ大変なことも多いと思いますが、心より応援しています」といった応援リプライが今も届き続けているようです。
(イッコウ)
関連記事
地方紙に掲載された広告が今すぐ別府に行きたくなると話題 「今の別府にとって、お客様は(マジで)神様です」など全4パターン
SNSを通じて全国に広がりました。くまモン、めじろんが白鳥麗子ポーズ! 講談社女性コミック4誌の作家陣から熊本・大分応援イラスト
随時更新されています。「一生懸命がんばってた」 ダレノガレ明美、熊本・益城町を訪れ炊き出し活動に従事
ずっと気に掛けていた被災地へようやく。地震により福岡の動物園に預けられた熊本のウンピョウ 元気にエサを食べる様子を公開
ムツゴロウさんみたいにやさしい飼育員さん。熊本地震によって破壊された「ラピュタの道」の今 「復旧はいつになるのか……」
熊本県阿蘇市の外輪山には雲海に浮かぶ道がある。非常事態にこそ思い出したい、ネット上での「おはし」を考える
デマの拡散には気を付けましょう。連載「ネットは1日25時間」。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.