カラーコーン……と思ったらお地蔵様!? 街に溶け込む「コーン地蔵」が不思議な魅力を放つ
街中のコーンに、ひっそり、お地蔵様。
岩を削って作り出した石仏のように、カラーコーンの一部がお地蔵様になっている「コーン地蔵」という作品が遊び心とアート性を感じます。5月19日に製作者である美術家・長谷川維雄さんが最新作をTwitterで披露したところ、約7000回リツイートされるなど注目を集めています。
長谷川さんは以前からコーン地蔵を製作しており、このたび製法・素材を一新した第4世代を公開。市販のカラーコーンの一部を手作業で切り抜き、同じポリプロピレン素材で作った地蔵の造形をはめ込んで製作しています。カラーコーンへ溶け込むように地蔵様がたたずんでいる様子がありがたいというか不思議というか、ちょっぴり怖いというか。街に置かれていると見過ごしそうな自然さも魅力的です。
コンセプトは「日本中の都市や田園に隠れミッキーのごとく紛れ込み、日本の道路のマスコットキャラクターになること」と、都市風景をさり気なく面白くするものとして製作。カフェの前に置いて利用する購入者もいます。「注意がそれると深刻な事故につながりそうなところでは使わないでください」という注意喚起も。確かに夜道でライトを当てて浮かび上がるとギョッとするかも。
最新作は夏ごろ販売予定で、カラーは基本が赤、オプションでブルー、グリーン、イエローもあります。赤以外のカラーなら調色に手間がかかるため注文は最低10体から。価格は1体8000、9000円より上がらないよう調整中です。注文はTwitterアカウント(@hasegawa_fusao)で受付中。
長谷川さんは2014年より、ピーマンの内部にある純粋な空気を水上置換法で瓶詰めにした商品「エクストラ・ヴァージン・ピーマンエア」を販売(関連記事)。独創性あふれる価値を世の中に生み続けています。
(黒木貴啓)
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