ニュース

NOAAが新種のクジラを発見、遺伝子検査で明らかに 特性などに謎多く

調査中のため種の公認や命名はまだされていません。

advertisement

 アメリカ海洋大気庁(NOAA)は、北日本から米アラスカ州のアリューシャン列島の範囲に生息する“新種のクジラ”を、遺伝的証拠の特定により発見したと発表しました。その新種はオウギハクジラの希少種とされ、大人で約7.6メートル、見た目は暗い色をしているとのこと。名前はまだ無名となっています。

 環太平洋の各国から178頭の検体を集めてDNA分析した結果、8頭の新種を発見。その中には、研究者が種を特定しようとしていたベーリング海の島に打ち上げられたクジラや、スミソニアン博物館、ロサンゼルス自然史博物館、アラスカ州の高校等で展示されていた標本が含まれていたとのことです。


イメージとして描かれた新種のクジラ(NOAA公式サイトより)

 2014年にアラスカ州ベーリング海上の島に打ち上げられたクジラは、はじめオウギハクジラとされていましたが、いくつかの部分が既知の種と一致しなかったため、研究者が検体を送っていたとのこと。また分析で新種とわかった標本の中には、2004年にアラスカ州のアリューシャン列島で発見し、同州の高校に“若いツチクジラ”として展示されていたものもあったといいます(大人のツチクジラの約2/3サイズだったため)。

advertisement

アラスカ州の高校にあるクジラの標本(NOAA公式サイトより)

 新種の死体には熱帯サメにつけられたような傷跡があり、他のアカボウクジラのように熱帯海域に移行する可能性があるなど、特性などについては現在も調査中で、NOAAの科学者は「まだまだ多くの疑問があります」と述べています。種の公認や命名はそれらの確認後行われるもようです。

(宮原れい)

関連キーワード

クジラ | 博物館 | 研究者

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

記事ランキング

  1. ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  2. ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
  3. 「懐かしい」 ハードオフで“30年前のPC”を購入→Windows 95をインストールしたら“驚きの結果”に!
  4. 「靴下屋」運営のタビオ、SNSアカウント炎上を受け「不適切投稿に関するお詫び」発表 「破れないストッキング」についてのやりとりが発端
  5. 餓死寸前でうなり声を上げていた野犬を保護→“6年後の姿”が大きな話題に! さらに2年後の現在を飼い主に聞いた
  6. 「タダでもいいレベル」 ハードオフで1100円で売られていた“まさかのジャンク品”→修理すると…… 執念の復活劇に「すごすぎる」
  7. 毛糸でフリルをたくさん編んでいくと…… ため息がもれるほどかわいい“まるで天使”なアイテムに「一目惚れしてしまいました」「うちの子に作りたい!」
  8. 放置された池でレアな魚を狙っていた親子に、想定外の事態 目にしたショッキングな光景に悲しむ声が続々
  9. 脱北した女性たちが初めて“日本のお寿司”を食べたら…… 胸がつまる現実に考えさせられる 「泣いてしまった」「心打たれました」
  10. 父「若いころはモテた」→息子は半信半疑だったが…… 当時の“間違いなく大人気の姿”に40万いいね「いい年の取り方」【海外】