山中の迷子犬救出劇 まさかの体重40キロの大きな犬で一苦労
最後は飼い主も無事見つかりました。
オーストラリアでハイキング中、川辺で衰弱していた迷子の犬を助けたというimgurユーザーが救出の様子を写真付きで投稿し、注目を集めています。今回の救出劇、迷子のわんちゃんが子犬なら話は簡単だったのですが、問題は体重約40キロの太っちょ犬だったこと。
その日グロリアス山・国立公園でハイキングを楽しんでいたというdangerm0useさんたち。最初に犬の鳴き声が聞こえたときはカモノハシの声かと思ったそうですが、近づいてみてびっくり、メスのわんちゃんが川で衰弱しきってるじゃありませんか。発見当初は飼い犬なのか野犬なのかも分からなかったそうですが、弱った犬をそのまま放置するわけにもいかず、dangerm0useさんたちは恐る恐るわんちゃんが川から出るのを手伝うことにしました。
救出したわんちゃんを調べてみると、体には避妊手術を受けた跡があり、迷子か捨て犬かはともかく、少なくとも元は飼い犬だったことが判明。dangerm0useさん一行はわんちゃんをまず車まで連れ帰ることに決めました。しかしここからが大変です。なにせわんちゃんは40キロ以上のどデカ犬な上、周囲の足場は最悪で、衰弱したわんちゃんは歩くこともままなりません。
ふと、大きめのバッグを車に積んでいたことを思い出したdangerm0useさんは、往復30分かけてバッグを取りに戻ると、試しにわんちゃんをバッグに入れてみることにしました。するとどうでしょう、サイズがぴったりじゃありませんか! これですいすい車へとたどり着ける……と行きたいところでしたが、残酷な重力がのしかかります。平地ならともかく、森林内のでこぼこした足場では大人の男性2人がかりでも40キロの巨体を抱えて歩くのは至難。dangerm0useさんたちは試行錯誤の末、最終的に木の枝をバッグの取っ手に通し、肩にかけて2人がかりで運ぶ方法を思い付き、事なきを得ました。
なんとか車にたどり着いたdangerm0useさんたちは、そのまま帰宅するとすぐに、Facebookにあった地域の迷子のペット情報ページにわんちゃんを保護したとの書き込みをしました。すると奇跡的に30分後に飼い主と名乗る男性から返信が! 男性は迷子になったわんちゃんを探すため、近所中にチラシを配ってまわり、Facebookでも積極的に情報の呼びかけを募っていたとのこと。身体的特徴から間違いなく男性の飼い犬と分かり、わんちゃんは無事駆け付けた男性に引き取られていきました。
なお、飼い主はわんちゃんが保護された川辺から15キロほど離れた場所に住んでいたとのこと。わんちゃんが失踪したのは6月30日で、発見された7月23日までの3週間以上の間どのように生活していたかは不明です。dangerm0useさんは「1カ月近く野宿していたにしてはケガも無く、コンディションが良過ぎる。誰かがわんちゃんを連れ去って、途中で捨てたのかも」としつつ、「とにかく助けられて良かった」と投稿を締めくくっています。
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