発火事故のスマホ「Galaxy Note7」が爆弾として登場する改造ゲーム動画、サムスンの訴えで削除されるも異議申し立てで復活
「グランド・セフト・オートV」にMODと呼ばれる改造データを適用し、Galaxy Note7を爆弾として扱っていました。
アクションゲーム「グランド・セフト・オートV」のPC版を改造し、サムスン製スマートフォン「Galaxy Note7」を爆弾として登場させたプレイ動画が、10月1日に公開されました。この過激な動画は注目を集めたのち、同社からの訴えにより削除。その後投稿者の異議申し立てで再公開されるという、複雑な争いを引き起こしています。
PCゲームには「MOD」と呼ばれる、改造データをユーザーが自作し、キャラクターの外見などを変更して楽しむ文化があります。問題の動画を投稿したのも、MODの使用例を動画で見せるYouTubeチャンネル「Modded Games」。相次ぐ発火事故でリコールされたGalaxy Note7(関連記事)を、ゲーム中で武器として使えるMODを用いて、一連の騒動を強烈に皮肉っていました。
サムスンは動画が同社の著作権を侵害しているとして、YouTubeに削除を申請。確かに同製品がロゴまで含め再現されているため、意匠権が侵害されていることになりますが、削除はだとの声も。正当性については意見の分かれるところですが、結局申し立て通り、動画は削除されました。
しかしこの措置は、いささか中途半端なものでした。実は同チャンネルは、より爆発が大きい別バージョンも公開していたのですが、こちらは削除されることなく公開を継続。投稿者がこの矛盾を指摘しつつ、YouTubeへ削除に対し異議を申し立てた結果、10月20日に動画は復活し再び公開されることになりました。
海外の画像掲示板では、動画の投稿者とおぼしきアカウントがYouTubeとの一連のやり取りを公開。最後に、サムスンからはいまだに連絡がないことを明かしています。
(沓澤真二)
関連キーワード
動画 | YouTube | Galaxy Note7 | Samsung | ゲーム | グランド・セフト・オート | 事故
関連記事
国交省、サムスンのスマホ「Galaxy Note7」の機内持ち込みを全面禁止に 米国では機内持ち込みで刑事訴追される可能性も
電源を切った状態でも持ち込み禁止です。サムスン、発火事故のスマホ「Galaxy Note7」の販売・交換を停止 原因は調査中
バッテリー加熱や発火事故で米国消費者製品安全委員会よりリコールが発表されていました。米国、サムスン製洗濯機の使用について注意を呼びかけ 破裂したとする報告を受けた対応
YouTube上でも「爆発した」と事故を報告する動画が散見されます。敵やミサイルを全部「きかんしゃトーマス」に変えてしまう恐怖のMODが「Fallout 4」に登場
死の汽笛がまた聞こえる。ゲーム「スカイリム」の中でコミケごっこができちゃう謎MOD「あの机と椅子」がシュールすぎると話題に
昔はお前のような同人作家だったが、膝に矢を受けてしまってな……。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.