エイベックス松浦社長、労基署からの是正勧告に持論 GLAY・TERUも賛同
「法律が現状と全く合っていないのではないか」としています。
エイベックスの松浦勝人社長は、三田労働基準監督署から労働基準法に基づく是正勧告を受けたことに対して12月22日、自身のブログで「法律が現状と全く合っていないのではないか」との見解を示しました。
12月13日に社員に違法な長時間労働をさせたとして是正勧告を受けたエイベックス・グループ・ホールディングス。その代表を務める松浦社長は、是正勧告を受けたことに対して「現時点の決まりだからもちろん真摯(しんし)に受け止め対応はしている」としつつ、「これからは自分が好きで働いていても法律で決められた時間しか働けなくなる可能性があるようだ」とコメントしました。
望まない長時間労働については抑制の必要があるとした松浦社長ですが、「好きで仕事をやっている人に対しての労働時間だけの抑制は絶対に望まない」と持論を展開。現行の労働基準法について「労働時間だけに縛られる」と表現しながら「時代に合わない」としました。
またブログには「僕らの業界はそういう人(遊びと仕事との境目を持たずに好きで仕事をやっている人)の『夢中』から世の中を感動させるものが生まれる。それを否定して欲しくない」と理解を求める一文もあり、これにはGLAYのTERUさんが反応。自身のTwitterで「レコーディングやコンサート事業もそうですが、基準以内での運営は皆無」としつつ、「仕事の内容によって適応する制度になれば良いんですが、そうなると線引きが難しい」とつづりました。
Twitterでは松浦社長の見解について「松浦社長のいう通りだと思う」「勇気ある発言」といった肯定的な意見や「ピントがずれている」「世の中の大多数の従業員は『好きで残業しているんじゃなく、しないと仕事が回らないから残業する』」という否定的な意見も寄せられています。
(Kikka)
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