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はちま起稿を買収したDMM、元管理人・清水氏ら主要メンバーを雇用しステマ関与か 取材に対し隠蔽工作も(2/5 ページ)

編集部では12月上旬から情報を収集、12月中旬にはDMM.comおよびはちま起稿、清水鉄平氏に取材を試みていました。

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はちま起稿とDMM.comの関係、その真相は

 編集部が12月上旬、以前から調査を進めていたはちま寄稿とDMM.comとの関係について情報を募ったところ、複数の人物から連絡がありました。いずれも匿名ですが、互いに事実関係のすり合わせを行い、かなり確度の高い情報であることは確認済みです。また中にはDMM.com社内からの情報提供もありました。

 寄せられた情報を整理すると次の通り。

 まず、表向き「個人サイト」とされているはちま起稿ですが、かなり前から、れっきとした「企業運営」であることが分かっています。DMM.comに買収される以前は、清水鉄平氏の父親が経営していた広告会社「KND」の兄弟会社がサイトを運営。DMM.comは2016年1月に、ここから「メディア事業」部分だけを買収した形です。買収額については恐らく1億円前後ではないかと見られています。

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 DMM.comが買収していたのは2016年1月から10月までの約10カ月間。この期間中、はちま起稿の運営費、運営サーバなどはDMM.comが提供しており、広告費などの利益もDMMに入っていました。はちま起稿のサイトをIPアドレスで調べると「株式会社ドーガ(DMM.comラボの旧社名)」の社名と住所が出てくるのはこのためです。

はちま起稿のIPアドレスを調べると、「DooGA Co., Ltd.(DMM.comラボの旧社名)」の社名と住所が出てくることは以前から話題になっていました

 また、DMM.comが買収した時点で、清水鉄平氏以下、主要なスタッフはDMM.comに入社するか、外部スタッフとして活動していることが確認されています。特にコンサルティング契約を結んでいた清水氏にはかなりの報酬が支払われていたとの情報もあります。

 「清水氏にはただ『はちま起稿』を運営するだけでなく、今後DMM.comのゲーム事業全般(DMM GAMESの自社タイトルや、DMM.comがスポンサードしている各社ゲームタイトル、DMMプラットフォームにおけるゲームの配信など)にも広く関わっていってほしいという意図があったようです」と関係者。また、社内に清水氏の座席があることも確認済みです。

編集部が独自に入手したDMM.comの座席表。右下に清水鉄平氏の名前を確認できます(画像加工は編集部によるもの)

 その他、はちま起稿は2016年に入ってから、サイトのリニューアルや広告枠の増設、専用掲示板「はちま.ch」の開設、ニュースアプリ「はちまApp」のリリースなど、かなり意欲的にサービスを拡大していました。これらの動きについても、裏でDMM.comが全面的にサポートしていたとみられています。特に「はちまch」については、IPアドレスをたどるとやはりDMM.comラボの社名と住所が出てくるため、DMM.comがかなり深く関与していたとみて間違いなさそうです。

 加えて最近は、プレイステーション 4などの家庭用ゲームや、DMM.comが手掛けるブラウザゲームの告知や宣伝のため、代理店やゲームメーカーの広報宣伝部に、かなり意欲的にアプローチをかけていたようです。

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8月に掲載された、サイトリニューアルの告知記事
5月にオープンした専用掲示板「はちまch」
11月にはスマートフォン向けアプリ「はちまApp」をリリース
「はちまch」のIPアドレスも調べるとやはり「DooGA Co., Ltd.」にたどり着く

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